涸沢岳-奥穂高岳(荷継沢〜白出沢周回)
- GPS
- 10:31
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,610m
- 下り
- 2,594m
コースタイム
- 山行
- 8:59
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
深山荘の無料駐車場は前日の夕方6時の時点で空きが少し。競争率高い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆新穂高〜白出沢出合 ・ひたすら林道 ◆白出沢出合〜荷継沢出合 ・明瞭な登山道を行くが白出大滝の巻き道の取付が暗いとわかりづらい。(鎖があるので明るければ問題ない) ◆荷継沢出合〜涸沢岳西尾根 ・地形図的には簡単そうに見えるがいくつも枝沢があるので左左を意識して早めに西尾根に取り付く。(右右へ行くと涸沢岳直登的な感じになってガレ場登りが続いてしんどいはず) ・水場は2470mに一か所ある。 ◆西尾根〜涸沢岳 ・登山道はないが尾根芯をいくだけで藪もないので快適。ほぼ登山道。ただし今回の尾根合流点より下で登り上げるとハイマツの藪漕ぎになるので注意。 ◆涸沢岳〜奥穂高岳〜穂高岳山荘 ・一般ルートなので特に問題なし。ヘルメットはかぶろう。 ◆白出沢 ・一般ルートだがルートはわかりづらい。まあガレ場歩きが慣れている人なら適当に下っても大丈夫だと思う。 ・荷継沢出合まで降りたら登りルートと合流。同じルートを戻るだけ。 |
写真
感想
週末はどこへ行こうか…と悩んでいるところへセンセーからLINEが来た。
荷継沢から奥穂いく?いきますいきます。行ったことないし。
0時40分スタートの約束がフライングで0時過ぎにスタート。わかっていても慣れないこの感じ。センセーが先に出ていったので自分は後から追いかける。このパターンは疲れるんですよ・・・
白出沢ルートを荷継沢出合まで登って普通は白出沢へ行くが左の荷継沢へあえて入る。たまたま前日遭難者が出ているようなので間違いやすい荷継沢へ敢えて入ることで発見できるかもしれない。自力下山できて見つからない方がいいのかもしれないけど。
ガレガレの岩場歩きが辛いが秋の空気が涼しくてよかった。なんだかんだ言ってももう9月なんだな。
このルートはセンセーがなんども登っているのでコース取りはバッチリ。一番効率的なルートで涸沢西尾根に合流する頃にはちょうど明るくなってきた。眼下には蒲田富士、その先には笠ヶ岳がモルゲンロートの時を待っていた。
尾根をしばらく行くと左側に北穂と滝谷がドン!すごい迫力。この景色はここからしか見られない。右手にはジャンダルム。今日はMさんがあっちへ行ってるはず…西穂まで気をつけてがんばって。
北穂からの登山道に合流して涸沢岳にたどり着くと登頂を祝う人たちでごった返していた。二週連続で土日とも晴れということもあって多くの登山者が訪れているのだろう。
せっかく来たので奥穂まで往復。ご来光タイムも終わって中途半端な時間帯だったので割とこちらは空いていた。穂高岳山荘まで戻って白出沢へ降りる。ここも何度も往復しているが最近はご無沙汰だったのでちょっと懐かしかった。
白出沢では前日の遭難者を探すべくヘリが行ったり来たり・・・白出大滝や荷継沢を念入りに調べているようだった。あの様子だとなかなか見つからないのかも…自分も気をつけようと改めて思った。
あとは来た道をスタスタと降りて午前中には下山。久しぶりの穂高の高度感あふれる景色はもちろん素晴らしかったが何より荷継沢からの滝谷の絶景は筆舌しがたいものだった。
今日はガンちゃんを誘って荷継沢から涸沢岳西尾根に上がり滝谷の大岩壁を見て奥穂をぴくる。深夜0時過ぎに新穂を立ち林道をガシガシ進むとパトカーが降りてきた。
すれ違いざまちょっとと声をかけられた。こんな深夜に林道にいる不審者を職質するのか?身構えた。すみませんどこへ行きますか?奥穂へちょこっと、、、
実は昨日白出から日帰りで奥穂へ向かった登山者が遭難したようで、見かけたら連絡いただけますか、ギョギョ、白出沢は遭難するような場所じゃないし、ただお初なら
荷継沢に間違って迷い込む可能性がある。過去にここで骨折して動けない遭難者を発見したこともある。
無事に発見できれば良いが、最悪の事態にならぬように祈ろう。ガシガシ進んで白出で休憩、後続のガンをしばし待って合流した。
まだ真っ暗だがどこかで怪我をして動けないなら僕たちのライトを見つけて助けを呼ぶだろう。ライトで岩場を照らしながら進むことにした。荷継沢まで人気はなかった。
暗闇の荷継沢を進むといきなりいつかの遭難者のシュラフが転がっていて肝を冷やした。浮石だらけの荷継沢をズンズン高度を上げて進む、やはり人気はなかった。稜線手前で白んで来て稜線に這い上がると大迫力の滝谷がドンであった。これが見たかった。お初のガンは感動しきりであった。
完璧にルートを取りヤブ皆無で涸沢岳に着いた。山頂は前泊者で賑わっていた。天気は良く槍から西穂までの展望がスンバラしかった。折角だから奥穂もピクっとこう。時間的に閑散とした奥穂をピクってさてきかーん。
白出沢を駆け降りると頭上には遭難者を探すヘリがずっと旋回していた。結局今日は発見には至らなかったらしい。果たして単独の遭難者はどこに迷い込んだのだろう。無事発見されることを祈って新穂を後にした。
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