赤城山で咲き始めのセンブリに喜び、消えた花に涙する。
- GPS
- 02:41
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 451m
- 下り
- 442m
コースタイム
天候 | 曇り、ときどき晴れ、稜線はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備は細かいところまで行き届いていますが、荒山高原までは岩場が多く、濡れていると滑りそうです。 |
その他周辺情報 | アフターは大沼、覚満淵に向かい、青木旅館でヒレカツカレー、鳥居峠のレストハウスで御神水のコーヒーフロートを頂きました。 |
写真
感想
健気に野山で咲く花を取り巻く、妖しく悩ましい人間たちの世界。
もともとは「コロナで心肺機能がいかに落ちたか」をレコにしたためるつもりでした。高熱を発して寝込んでいたときに異常に上昇した心拍数や、その後の最大酸素摂取量 (VO2 max)が発症を境に一気に低下したのがApple Watchでわかったのです。
これはこれでひとつの日記にしたためるくらいの話題なのですが、そんな予定調和?が一気に壊れた本日の山歩き。目当てだったセンブリはあいにくの空模様でもちょこっとだけ咲き出していたし、咲き残りのジイソブやマツムシソウも拝めて大満足。
のはずが、そろそろ満開かと楽しみにしていたもうひとつの花、フジアザミが根こそぎなくなっていたのです。花の付いていたのもそうでないのも、小さいのも大きいのも、ちょっと離れた場所にあったのももれなく、跡形もなく消し去られていました。
思い起こすと数年前よりも大株は減ってるなぁとは思っていました。誰かが少しずつ持ち去っていたのを、まだらっこしい、やるなら全部だ、全部!なんて奴が現れて、目に付く株をひとつ残らず持ち去ったのか。理由は不明でも、これが現実なのです。
この怒りをどこに向けていいか分からず、とりあえず県のビジターセンターに通報してみましたが、予想どおりこちらではどうにもできないとの回答。グレーチングや果物ですら持ち去られるご時世、所有者のわからなぬ山野草など推して知るべしです。
この自生地については自分もネットの情報で知りました。最初は知った花が芋づる式にアップされていて、当地の花にちょっと詳しい人ならふむふむ・・・の程度だったのが、最近ではそのものズバリ、GPSのログ付きでアップしている人もいました。
ヤマレコや某他社のみならずブログを提供する会社は無限大、自分もネットで知ったんだし人のことは言えませんが、せめてGPSログは核心部を加工するとか、写真のタイムスタンプは消してもらいたかった、これが現実を目の当たりにした感想です。
赤城山には希少な蘭の仲間など、盗人が欲しがりそうな花がいくつもあります。それほどは珍しくなさげなジイソブやタケシマランのような花でさえ盗まれるのです。そしてそれぞれはごく少数しかありません。掃いて捨てるほどある山とは違うのです。
少しくらいならいいのではといった程度の話しではなく、奴らは後のことは考えず持ち去ります。取りこぼした幼株が数株残っていたので復活を期待しますが、自然災害含めあと一回同じようなことがあれば、ここの花は間違いなく絶滅するでしょう。
自分のレコを見て同じルートを歩いたけど同じ花が見れなかったというお話しも頂き、ちょっとは場所が分かるようにアップしようかと思い直していた矢先。一度広まった花の咲く場所を秘匿するのは困難だけど、この現実を前に言葉がない状態です。
いろいろな考えがあるかとは思いますが、これが現実です。みんなが大好きなあんな花、こんな花も来年は根こそぎなくなっているかもしれません。どうしたらいいか正解もない話しでしょうが、心ある人はぜひご一考頂きたく、レコにしたためました。
はぁーー富士あざみも盗る人いるんだ。。。
珍しいと思う🌸は人それぞれなんですね💦
そんな不届きな輩はあのトゲトゲで怪我しますように!
富士山方面行って腐るほど見て来い‼️と言いたくなります‥‥
全く何を考えてるのかさっぱり意味不明ですよね
これだから花の時期はルート無しのレコばかりになってしまう😓
そんなんばっかりだと、ヤマレコにアップする意味あるのかいなと思っていつも悩むんですけれどね〜
某国営テレビの連ドラ始まってから、盗掘が増えたなんて話も聞きますけど
どうなんでしょ⁉️
予告通り赤城山に行かれたのですね!もうセンブリですか!おそらく今年一番のセンブリ速報を見て「さすが yamaonse さん、皆よりも二歩も三歩も先を行かれているなぁ!」と、いつもながらにとても感心しました!また、私が昨日見られなかったカリガネソウも見つけれられ羨ましい限りです!もしかして昨日見られなかった私の為に写真を載せてくれたのかな?なんて勝手に感謝しています〜!
それにしても、フジアザミの盗掘には本当に信じられないですね!「野山にあってこその山野草」なのに、自分だけのものにする為?もしくは営利目的?の為に盗掘して、それも根こそぎとはとても山野草を愛するものの行動とは思えない蛮行ですね!と同時に、そんな人が同じように何食わぬ顔をして山を歩いているかと思うとぞっとしますね。
SNSで色々な山野草の情報を簡単に得られるお陰で、私のような素人でも山野草を手軽に見つける事が出来ていつも本当に有難いなと思っていますが、その反面、やはり盗掘目的の人にとってはそれが格好の情報源になってしまうのですね!実に悲しい事です。
本当にどうすればいいのか?うまい特効薬がない話なので、モラルに訴えるしかできないことがとても歯がゆいです(>_<)
フジアザミ,山中湖の鉄砲木の頭で見ました。「こんなアザミもあるんだな」とても印象的でした。しかし,人の欲望が理性を越えるとそんなになっちゃうんですね😩。
西日本でも盗掘被害は後を絶たず,植物にしても昆虫にしても💰めあて?にえげつないやり口が横行しています。大きめの珍しい◯ンの類,根元からごっそりなんて跡も見ました。掘ったって定着しないだけなのに。レコの花情報が悪用されてはいけないのでいろいろ伏せますが,載せなかったら楽しさは共有できない。自分もレコの情報で楽しみを広げてきたので悶々とします。
もうセンブリ咲いてきたんですね。
早いですね。
フジアザミの盗掘ですか、ビックリです。
その場で咲いてるのを楽しめないんでしょうかね。
筑波山でも盗掘はおさまらないです。
ウチョウランなど前は結構、あったみたいだけど今はなん株もないんですよね。
なのでウチョウランがあることをレコにはしたことないんです。
あるのわかれば盗掘する人って探しますからね。
前に車が入ってきちゃ駄目な林道に軽トラが入ってきてて、関係者かと思ったらそうじゃなくて、センブリを物色してたことがあります。
本当に盗掘やめてほしいですね。
私が足利百名山の記録を閉じ、ログを削除し、本にまとめようという計画を見送った理由がこれです。
今日は私が所属する学会の集まりがありました。「かしこくなるように」「教育の視点が必要」、では、これからどうするかという結論でした。
自然のいいところばかり搾取して、自然の驚異は天災というのはおかしいと思います。同じ日本人が盗掘したのですから私達ができることは何だろうと考えます。
yamaonseさんの声掛けは、私達市民の心に届くと思います。
昔は山野草の盗掘といえば盆栽の業者や一部の野草愛好家がやっていたようですが、最近はフリマアプリで誰でも手軽に販売できるので、手軽な小遣い稼ぎとして盗掘している人もいそうですね...
亡くなった私の祖父も盆栽をしていましたが、業者から買う山野草の盆栽は山で採ってきたものだと聞いたことがあるので、もしかすると盆栽の業界は盗掘が当たり前なのかもしれません。
あと山を歩きながらワラビやゼンマイ、コシアブラなどの山菜を採っているハイカーもいますが、山菜もその土地の所有者の所有物なので、厳密には自分の土地(あるいは許可を得た場所)でなければ全て盗掘なんですよね。
私も木イチゴの実を1個味見した程度のことはありますが、山菜をスーパーのレジ袋に目一杯採集している人を見ると何だかなぁと思ってしまいます。
もうセンブリ出始めたんですね。早いですねー
花の少ない季節になると一際美しさが引き立ちますね。
盗掘は酷いものですね。少し前に新聞でもヤマレコやヤマップを悪用した盗掘が増えていると言う記事を目にしましま。自分も希少種の花を探しに山へ行ってレコにアップしているので、そんな人達の手助けにはなっていないか考えた事があります。場所は公開してないけどその山にある事が分かれば専門業者は目当てを付けて盗みに行ってしまうかもしれないですね。
本当ならここにこんなに綺麗な花が咲いているので見たい人は見に行って下さいと教えたいくらいです。それが出来ない現状が残念です。
もう少しモラルを持って欲しいものですね。
お疲れ様でした!
フジアザミの現実を知り落胆しました。実は先日見に出かけ、どうして無くなってしまったのだろう、シカの食害では仕方ないかと思っていたのですが、人間の仕業だったなんてますます許せないですね。
榛名湖畔も、大規模な草刈りがもうありました。種をつける前の株・楽しみにしていたこれから咲く蕾もことごとく無くなりました。今年は今まであったはずの貴重な花が咲かなくなっていました。こっちもシカでは無く、草刈りという人間の所業のようです。このままではどんどん貴重な自然がなくなってしまいそうです。傍観することが出来ず観光課に問い合わせもしましたが、どうにも出来ないようです。でもいつかどこかに声が届いて欲しいと思っています。
たくさんの人がyamaonnseさんのレコに反応しているのを見て、どんな形でも何か声を上げることが大切だと思いました。
こちらにいるとそんな話題はまず目にしないし、実際に山に入っても明らかに盗掘とわかるような掘削跡は目にすることはまずありません。
だから過去には楽観的にGPSログを消去しないままレコをあげていたし、今でも正直そんな作業は必要なのかなと思うのが現状ですが、やるやつはやる…これが現実ですか。
人間も地球から生み出された生物、それによって滅ぶならそれもまた自然の摂理、と思っていた頃もありましたが…
雷鳥に代表されるかわいい動物やきれいな希少植物は手厚い保護対象になり、そうじゃない地味な昆虫は見向きもされず滅んでいくのも現実であり、結局は「人がありがたいもの」を狙うような事案だけ非難されるのもまた釈然としないところではあります。
鍋割のセンブリ咲き始めましたね〜
9月に入り、自分も気になり、日曜日に少し誘惑にかられましたが、
天気もイマイチだったので覚満淵に行ってきました。
どうもyamaonseさんも時間違いで行かれたみたいですね。
それはそうとフジアザミ(ってよくわからないですが)も盗掘されてしまうのですか。
花の写真を見て喜んでいる人ばかりでは無いのですね・・・
絶滅危惧種でも無く、ちょっと山に行かないと見られない草花もほんと危険ですね・・・
自分も人気の花(場所が秘密のような花)はGPSを切るようにしようと思いました。
フジアザミの件はかえすがえす残念です。出来心で持って行きたくなるような小さい花ならともかく、あのサイズを根こそぎ全部となるとかなりの量になるはず。嫌がらせなのか、売買目的か、所有者の草むしりなのか、実態はわかりませんが、あったものがなくなっているって、悲しいことですね。
初めてのコメントになります
花情報、いつもありがとうございます。
センブリ、咲き始めましたね
というか、そこにあってよかったです。
盗掘に関してのこと
花好き、赤城好きの一人として
画像に残しても、載せない花、あります
以前、希少な花ではないのに、翌週、ごっそりなくなっていたことがあり
悲しいやら、やるせないやら、気持ちが落ち込みました。
(今夏も盗掘跡を見ています)
赤城では、ほんの出来心ではなく
盗掘目的で山に入ると聞いたこともあります。
モラル、マナーでは解決できないことなのでとっても残念です。
さてさて盗掘の件。今回のがそうなのかはわかりませんが、それなりの株数あったものがほぼ全部なくなっていたのを見て、こういうことなのかと驚愕いたしました。野生欄の類ならわかりますが、必ずしもそういう花だけがターゲットになる訳ではないんですね。欲しいものを調べてまでして独占する気持ち、怖いです。
ほかの山域でもあったものがなくなる話しはありますが、赤城山のは手慣れた筋の計画的な行動と思われる節がありますね。今回のフジアザミも、ご丁寧に抜き取った跡は埋め戻されていて、知らぬ人なら何があったか分からないはずです。大量に咲く山ならまだしも、この山の株数でそれはしないでもらいたいものですね・・・
フジアザミ…、名のとおり富士山周辺に多く?咲く花なのですね!
こちらでは大変貴重な花だった事でしょう。
ごっそり盗掘してしまうとは強い憤りを感じます。(もちろん、1株でも…)
確かにレコ等の情報により、盗掘者に花の存在が分かってしまうのは何ですが、山ヤの花好きさんにとっては情報共有として大切な事かと思います。
貴重な花は、多くの方は写真時刻・位置を消しておりますが(んー、どこに咲いているか分からないとの思いもあります)、中にはそのままの情報がありますので、ズバリ分かってしまいますよね。
まぁ、盗掘者は花の存在が分かれば、詳しい位置が分からなくても探し出してしまうのでしょうね。
問題提起、ありがとうございました。
アケボノソウ、センブリと秋の主役が揃いつつありますね。
コロナからの完全なご快復を願っております。
フジアザミは、鹿が食べない種なので、原因が
人間由来なのは確定ですね。開花したとほぼ同時に
盗むとは嫌ですね。栽培したいなら
通販で種を発売してるのに
手抜きでイイトコ取りで不快ですね。
せめて根が残ってることを願いたいです。
フジアザミの件は、来週には開花しそうだというタイミングでごっそり持ち去るところがイヤらしいですね。葉っぱだけではなんだか分からぬ花も多いなか、この花は葉っぱだけでもすぐに分かります。蕾が付いた状態なら高く売れるとか思うのでしょうか。普通に花を育てたことのある人なら、開花の直前で根っこを抜くのはあり得ないことです。種が付いて枯れる寸前とか、移植に適した時期はあるだろうに。種から育てる苦労を知っていれば、こんな蛮行はできるはずがありません。根こそぎ持ち去っているので残った根っこはないだろうけど、取りこぼした3センチくらいのが数株ありました。少なくとも同じ奴はその土地にあるのを知ってしまったし、また採りに来るかもしれないと思うと、腸煮えくりかえってきそうです(鬱)
センブリ、
ブーケのように咲くお花でしたよね?
見たことあります!
でも青いポチッ、気がつきませんでした(^^;)))可愛いー( ☆∀☆)!
>ほぼなんだかわからない、
と仰せの写真、素敵ですよー♪
長谷川等伯の墨絵を思い出しました。
その次の、少し彩りが入った風景、
長い間眺めていられそうですよ。。
それから、盗掘。
yamaonseさんのお怒り、ごもっともです。
私の亡くなった父は教鞭を取っていたのですが、お山好きな仲間もいてあちこち出掛けていました。
ところが、ある先生が植物を引っこ抜いて持って帰っちゃうんですって。
父は何回も注意したけれど聞かず、自宅の庭を山野草園にして、皆を呼んで自慢していた、という話を聞いた事があります。
学校の先生ですよ!?
…でもね、、
その先生は定年退職を待たずに亡くなったと。
天網恢恢疎にして漏らさず。
あまり怒るとyamaonseさんが身体を痛めますよ、、天にお仕置きをしてもらいましょう。
まぁ……、当時も牧野博士もどきがいて、、、
牧野博士は庭園にはしなかったです。
現在も牧野博士もどきがいて、、
博士は売る事はしていませんよね。
そうそう!
33枚目のアケボノソウ、指人形みたい
な喋りそうな表情じゃないですか
(≡゚∀゚≡)!?
「今日も来てくれてありがとう!」
「うふふ、蜂さんが飛び回ってくれているのよ♪」
「また来てね♬おつかれさま〜」
さてさて花のお持ち帰りの件。本草学として江戸時代に確立した植物の研究は、山野草の効能を究める実用的な学問でした。牧野博士の頃も当然、採取して標本にして特徴を調べて・・・という一連の流れは変わりません。そのなかで新種を発見して名声を高めることに凌ぎを削ったのは朝ドラのどおり。牧野博士は植物の知識を広めることにも熱心で、その人懐こい人柄を慕う人たちのネットワークが全国に出来ました。それらの人たちが採取した希少な花が博士の研究の一助になったのは言うまでもありません。
ということで、花を好きな人は花を採るのです。虫や蝶々も同じなんだと思います。地域を代表する知識人だった先生には牧野博士と深く交わった方々も多く居て、学校に作った植物園が今に残る高校もあります。早くに亡くなられた先生も、考えられたことは同じなんだと思います。たくさんあった頃は悪気なんてなかったんです。希少になって値段が付き、採るが盗るに変わっていったのかと。採り続けたら絶えてしまうことに早くに気づいたのが長蔵小屋の初代親父。牧野博士を案内して、際限なく採ることに怒った逸話もあるとのこと。
ということでこの話題は歴史が長いのですが、最近ではこんなものまでと驚くようなもの(太陽光の銅線とか放牧中の羊とか)まで盗まれるご時世。三姉妹でおしゃべりしてるような陽気なアケボノソウで浮世のイヤなことは忘れちゃいましょうかね(^^;
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