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更新日:2018年03月26日 訪問者数:1407
ジャンル共通 山道具・装備
vibramのfivefingers(1)
non-biri
先日の低山でvibram社のfivefingersという地下足袋のような靴を履いてみましたので、なぜ僕がそのような靴を選んだか、整理してみようと思います。また、yoneyamaさんやjinzaemonさんなどの考察を無視して書いてしまいましたので、その点ご容赦願います。今後、もう少し深めた記事を書けるようにします。(以下、日記より転記)

写真の靴は登山靴の靴底で有名な、あのvibramが作っています。
登山靴といえば
一般に登山靴といえば、足の怪我を防ぐためにしっかりとしたクッション、堅牢性、防水性が求められます。そういった靴がスタンダードで、僕も高山用にscarpa、一足持っています。最近では、"自然な歩行をサポートする"機能が付いたものまで存在するとか。しかし、そんな大げさな履物が低山歩きに必要でしょうか。僕の持論ですが、低山においてはむしろ、"わらじ"に近い履物が適していると思います。
靴とわらじ
登山靴の歴史を考えてみると、それは西洋に由来します。高山の厳しい環境下で、安全に登山ができるように考えられた靴が元になって、今の形に至ります。そのような靴が現れる前の日本人はどのような履物で山を歩いたのでしょう。それはわらじです。わらじはクッションなんてなく、堅牢性が低いためすぐに使えなくなります。また、防水性は皆無です。
山と安全性
明らかに、わらじと比較して西洋由来の靴が安全です。しかし、登山において大切なのは安全性だけでしょうか。家が一番安全なのに、僕らがどうしても山へ出かけて行きたくなるのはなぜでしょう。それは人により様々だとは思いますが、自然とのふれあいや、登頂時の達成感、はたまた人との出会いなどだと思います。

自然とふれあう際の怪我を過剰に警戒するとどうなるでしょう...宇宙服を着ることになります。カンペキですね。宇宙に行っても大丈夫です。では怪我のリスクを排除して登頂したければどうしたらいいでしょう...ロープウェーやケーブルカーですかね。これで怪我はありません。達成感が足りないようなら車で行くのもいいですね。

......というのは違うと思うんです。西洋と東洋の自然観の違いとして、支配の対象と捉えるか、共生の対象と捉えるか、というものがありますね。日本人の多くは共生の対象として自然を捉えます。自然は豊かさをもたらし、同時に猛威を振るうということを常に忘れずに生活するべきと思います。自然を身近に感じ、畏敬の念を抱く。このことが山に入ることの意義だと僕は考えます。モノに溢れた生活を送る現代人は様々な感覚が鈍っています。何でもかんでも殺菌消毒、ゴキブリにはゴキジェット、ダイエットのためにゼロカロリーの食品...などなど枚挙にいとまがありません。自然を支配対象とはしないまでも、自然と断絶し、あたかも人類が単独で存在しているかのような態度です。
話が逸れました...
話が逸れましたが、言いたかったのは、自然とほどほどにふれあうことが大事だ、ということです。人間の足は衝撃吸収を含めた歩行に必要な役割を果たすに十分な装置のはずです。足の指一本一本にも本来役割があると思います。外反母趾矯正用シューズなどいろいろあるようですが、そもそも過保護な靴や、無理のある靴のせいで足の機能が失われ、そのような症状につながると考えるのが自然ではないでしょうか。そこで僕はわらじが理想的な履物だと思い至りました。足裏で地面の存在を感じます。微妙な違いを感じます。今でも沢登りで利用される方がおられますし、また、磨り減れば新しいのに替え、古いものは容易に土に還すことができます。ゴムだとそうは行きません。埋め立てられるだけです。

ということで、わらじによる低山歩きが最終目標となりました。(とは言え高山ではちゃんとした登山靴を履きます。)マダニやその他虫の被害、擦り傷など怪我の予防、正しい足さばきなど考えなくてはならないことがたくさんありますがそれも楽しいです。わらじに移行する前に足裏の感覚を知るため、また街中での見た目のインパクトがわらじに比べ小さいと思い、この靴を試したくなりました。五本指の靴で歩くと気持ち良いですよ。一年間ほぼ毎日履き続けてみると、足の小指が自由に動くようになりました。ある程度の効果があるようですので、見た目を省みないという方はお試しあれ(笑)

コメント、ご指摘お待ちしてます^_^
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次はこの靴の山での運用を考察してみようと思います
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コメント

同感です
私も数年前から、夏山登山は基本的にvibram fivefingersで登山しています。
というか、普段の生活もこの靴のみで行なっており、裸足感覚の気持ちよさ、とてもよく分かります。
メリットとしては、他には、、
足の指やふくらはぎが鍛えられる、
地面に足の裏がフィットする&ビブラムソールのおかげで、登山靴の数倍滑りにくい(濡れた岩でも平気で歩けます)
夏に長時間歩いても足が蒸れない
長時間歩いても足が疲れない(登山靴の様な足を固定された窮屈感が無い)
足が自由に動くので転けにくい
等があります。
デメリットとしては、
水濡れに弱い(中まですぐ濡れるけど、水捌けは良いのでそれ程不快では無い)
ローカットなので、足首まで埋まるような砂地では砂が入る
尖った石を踏むと足の裏が痛い(これは歩く時気をつければOK)
良くも悪くも目立つ(登山中よく話しかけられます)
2018/6/8 10:45
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