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Yamareco

記録ID: 1097647
全員に公開
雪山ハイキング
奥武蔵

武甲山-ウノタワ 〜奥座敷、雪化粧〜 A24

2017年04月02日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:46
距離
13.6km
登り
1,339m
下り
1,518m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:58
休憩
0:45
合計
6:43
8:49
8:54
27
9:21
9:21
36
10:03
10:08
12
10:20
10:20
15
10:35
10:37
44
11:21
11:23
41
12:04
12:06
7
12:13
12:13
11
12:24
12:24
16
12:40
13:05
42
13:47
13:47
44
14:31
14:35
33
15:08
名郷バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
池袋駅発6:50(西武鉄道、特急券含み1,440円)横瀬駅着8:10、発8:12(秩父ハイヤー、1,990円)一の鳥居着8:20
名郷BS発15:23(国際興業バス、810円)飯能駅着16:18、発17:05(西武鉄道、特急券含み970円)池袋駅着17:46
コース状況/
危険箇所等
予想を裏切り、積雪50cm程度。軽アイゼン、スパッツを持参していたため何とか計画どおり歩けた。今後融雪進めば、北面など凍結個所が増し、小持山、大持山前後のアップダウンはより一層厳しくなる。
北上、南下迷ったが、今回のコース取りが様々な点で正解だった。武甲山にさっさと登り、アップダウンを繰り返しながらウノタワを目指した。登山口も、一の鳥居の方が白岩口よりも適している。名郷からのバス便も15時台は3本有る。
横瀬駅。予約していたタクシーの運転手は、名前の浮かばない俳優によく似ていた。
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横瀬駅。予約していたタクシーの運転手は、名前の浮かばない俳優によく似ていた。
彼は、一の鳥居まで10分で運んでくれた。駐車場には既に多くの車が並んでいた。
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彼は、一の鳥居まで10分で運んでくれた。駐車場には既に多くの車が並んでいた。
今日は必要ないと思っていたが。熊の生息していない森はない。独り身に鈴は欠かせない。
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今日は必要ないと思っていたが。熊の生息していない森はない。独り身に鈴は欠かせない。
十丁目。参道は五十二丁目(御嶽神社)まで続く。
2
十丁目。参道は五十二丁目(御嶽神社)まで続く。
不動滝。水場。十八丁目。このあたりから雪が多くなる。
2
不動滝。水場。十八丁目。このあたりから雪が多くなる。
二十丁目
雪解け水が絶え間なく降りそそぐ。
4
雪解け水が絶え間なく降りそそぐ。
杉林の中、霧氷が一際美しい。
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杉林の中、霧氷が一際美しい。
三十二丁目。大杉を見上げる。
7
三十二丁目。大杉を見上げる。
四十丁目。積雪は30cmほどになった。
3
四十丁目。積雪は30cmほどになった。
五十丁目通過。
稜線に出る。やっと青空が見えた。
5
稜線に出る。やっと青空が見えた。
9時58分、御嶽神社に到着。
3
9時58分、御嶽神社に到着。
第一展望台。
秩父市街を見渡す。
12
秩父市街を見渡す。
山頂でアイゼンを装着した。積雪50cmほどになった道を急降下してゆく。
9
山頂でアイゼンを装着した。積雪50cmほどになった道を急降下してゆく。
シラジクボ。随分下った。
2
シラジクボ。随分下った。
少し登り返し、平坦な尾根道。「山」らしくなってきた。
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少し登り返し、平坦な尾根道。「山」らしくなってきた。
振り返り、武甲山を望む。
15
振り返り、武甲山を望む。
11時21分、小持山に到達。
2
11時21分、小持山に到達。
時折、慎重な振る舞いを要す。
3
時折、慎重な振る舞いを要す。
突き出た岩から両神山方面を望む。
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突き出た岩から両神山方面を望む。
名前が付いてもよさそうな岩。
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名前が付いてもよさそうな岩。
それにしても4月の奥武蔵でこの積雪、楽しい。
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それにしても4月の奥武蔵でこの積雪、楽しい。
12時、大持山。意外にも団体で占められていた。
3
12時、大持山。意外にも団体で占められていた。
妻坂峠への道を分ける。
2
妻坂峠への道を分ける。
小気味よい尾根道を行く。
4
小気味よい尾根道を行く。
二子山。これならわかる。
4
二子山。これならわかる。
ウノタワに到達。
10
ウノタワに到達。
歩き回りたい衝動に駆られる。少しくらい体力を消耗してもいいかな。
10
歩き回りたい衝動に駆られる。少しくらい体力を消耗してもいいかな。
窪地に一面の積雪。昼食を取りながら、今日初めて寒さを感じた。
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窪地に一面の積雪。昼食を取りながら、今日初めて寒さを感じた。
ふと見上げると、今日も語りかけられそうな大木がいた。
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ふと見上げると、今日も語りかけられそうな大木がいた。
思いがけない登り返しで岩場を通過。
2
思いがけない登り返しで岩場を通過。
武甲山が随分遠くになった。また会いましょう。
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武甲山が随分遠くになった。また会いましょう。
シルクのような雪。
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シルクのような雪。
鉄塔の面影が残る、不思議な場所を振り返る。今日最も印象的で静かな場所だった。
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鉄塔の面影が残る、不思議な場所を振り返る。今日最も印象的で静かな場所だった。
13時47分、鳥首峠到着。ウノタワから40分かかった。
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13時47分、鳥首峠到着。ウノタワから40分かかった。
沢沿いの道を行く。
2
沢沿いの道を行く。
廃屋と消火栓。
白岩登山口。この辺りは鉱産品事業会社の社有地。登山道は砕鉱場跡を捲くように上って行く。
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白岩登山口。この辺りは鉱産品事業会社の社有地。登山道は砕鉱場跡を捲くように上って行く。
白岩集落に関する記述。廃屋、2ヶ所あった消火栓、謎が解けました。
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白岩集落に関する記述。廃屋、2ヶ所あった消火栓、謎が解けました。
唐突に売店。赤色の自販機に魅かれる。
2
唐突に売店。赤色の自販機に魅かれる。
唐突にコーヒーの店。写真右手に隠れた建物からコーヒーの香りが漂う。キッシュの文字と共に、思いきり魅かれた。
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唐突にコーヒーの店。写真右手に隠れた建物からコーヒーの香りが漂う。キッシュの文字と共に、思いきり魅かれた。
名郷のバス停には15時8分着。トイレ、ベンチなどを備え、付近には自販機。23分発の折り返しバスはほどなくやってきた。
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名郷のバス停には15時8分着。トイレ、ベンチなどを備え、付近には自販機。23分発の折り返しバスはほどなくやってきた。

感想

 武甲山周辺には積雪多し。この1週間、天気予報サイトから雪だるまが消えなかったので、そう確信していた。雪のウノタワを訪れてみたかった。
 当初、アプローチを飯能から名郷へのバス便で考えていたが、控えめな踏み跡を想像して、8時間超の歩行を見送ることにした。横瀬駅からタクシーで登山口へ、最高点の武甲山に先に登り、ウノタワ目指して南下する。エスケープルートはふんだんに有る。
 6時半のコーヒーショップ開店を待ち、始発のレッドアロー号に乗り込む。久しぶりの奥武蔵、やはりこの列車で向かわねば。それほど混んでいかなったが、券売機は座席を集中させるらしく、乗客は中央付近に固まっていた。特急券は窓口で購入すべきなのだろう。
 横瀬駅前は思っていたよりも小さく、予約していたタクシーはすぐに見つけられた。石灰ですっかり白くなった道路を走り、10分後には一の鳥居登山口に到着した。5分の準備で歩き始める。
 不動滝あたりから積雪が目立つようになった。急登なく、緩やかに登ってゆく。圧雪された踏み跡がペースを整えてくれた。絶え間なく降り注ぐ雪解け水が、またたく間に髪を濡らし、ほの暗い杉林の中、霧氷が輝く。
 稜線に出てようやく青空と出会えた。雲は多いが陽射しは力強い。武甲山御嶽神社、第一展望台、のどかな時間が流れていた。ほとんどの人が車で訪れているから、往復同じ道か、周回コースを選ぶ。ここからウノタワまで行く人は少ないだろう。後半の独り静かな時間を想像しながら、アイゼンを装着した。
 山頂からシラジクボまで一気に下る。登り返しに構えるが、ほどなくして平坦な尾根道を進むようになり、積雪は50センチほどになっていた。やがて小持山への急登、アイゼン装着が正しかったことを感じた。振り返ると武甲山が堂々とした姿で見送ってくれていた。こちら側からは、あの痛々しい姿は想像し難い。
 小持山からはやや狭い尾根を辿る。岩場もところどころ現れ、凍結部分を慎重に通過する。それにしてもこれほど雪が深いとは。大持山の肩で出会った方は、滑り止めもスパッツも持っておらず、早々に引き上げると苦笑しながら話していた。
 横倉山を越え、ウノタワを目指す。南面は地肌が見え隠れし、よく滑る。慎重に下ってゆくと、やがて白い静寂に支配された空間が現れた。1本のトレースが横切り、その滑らかさがより強調される。どこに腰を下ろすか迷いながら、少しの間歩き回った。今日は、ゆっくり休む時間は無いと踏み、火もお湯も持って来ていない。昼食を取っているうちに寒さが沁み込んできた。名残惜しくも今日の目的地を後にする。
 けれどもその場所は突然現れた。地形図では送電線が横切っているが、その姿は無い。ただ鉄塔の遺構が不自然に在った。不思議なほど静かで、開放的で、居心地の良い場所だった。今日の真の目的地だったのかもしれない。
 鳥首峠からは沢状の道をゆっくりと下りて行く。幾度か小さな沢を渡り、タイミングを誤らずにアイゼンを外し、洗うことができた。やがて白岩集落。地形図では民家が立ち並んでいるが、もう30年も前に退去していることを登山口で知った。その白岩登山口からは車道を歩く。山中からの林道を合せると名郷は近い。
 あまりにも穏やかな空気に包まれ、雪による昂揚も収まりつつあった。道沿いに在った茶房に、吸い寄せられそうになるのを堪えながらバス停に向かった。15時台には3本のバス便、これも南下コースを選んだ理由の一つ。顔を洗い、スパッツを脱ぎ、コーラを飲みながら23分発のバスを待った。しなやかな陽射しが、水面に春の訪れを映し出していた。

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コメント

その鉄塔は白岩集落の人々の生活を支えていたのかもしれません……
kimichin2様
こんばんは。

思いがけない雪のお山歩き、お写真1枚1枚拝見しながら、自分もゆったりと白く少し深いトレースを歩ませていただきました。

語りかけてくださる大木、青空を引き立てる雲たち。そして遠くの山並みの冬とは違う緑の色。心がとっても穏やかになりました。

そしてその鉄塔はきっと白岩集落の人々の生活を支えていたのかもしれません……
お役目は終えてしまいましたが、付喪神さまのように見えました。見守ってくださっているような気がしました。

ウノタワは開放的な空間ですね!!

私も楽しいひとときを過ごさせていただきました。
ありがとうございました。
2017/4/5 21:48
Re: その鉄塔は白岩集落の人々の生活を支えていたのかもしれ...
reochi19様
 こんにちは。次回奥武蔵に行くときは雪の季節がいいなあと思っていたのすが、
 期せずして、積雪多い日に行くことができました。
 武甲山には沢山の人がいましたが、小持山から先は人も少なく、いつものように
 静かな時間を過ごせました。
 集落跡はやや気味が悪いのですが、今回の白岩集落跡は、何となく人の息吹が
 残っているような「趣」のある印象を受けました。
 reochi19さんの雪の季節はまだまだ終わらないと思いますが、私はそろそろ
 新緑を期待しながら向かおうと思っています。
 膝を大事に、登山も楽しまれるよう、願っています。
2017/4/6 13:04
はじめまして!
kimichin2さん こんばんは。

写真23、名前が付いてもよさそう岩。
正式名称かどうかは分かりませんが、通称「雨乞岩」と呼ばれています。
長沢背稜の眺めが良い場所なので奥武蔵でも穴場的人気スポットです。

ルートは違いますが当日私もウノタワを訪れたました。
あの積雪の中、一の鳥居〜武甲山〜ウノタワ〜名郷と歩かれたんですね。

Coffee紗蔵のキッシュプレート、美味しいですよ♪次回は是非!
2017/4/6 21:21
よろしくお願いします。
matatavi様
 おはようございます。
 教えていただき、ありがとうございます。
 やはり名前があったのですね。特徴的な形、眺望の良さ、素通りしなくて
 良かった。スパッと切れ落ちているのは、あの辺りでは珍しいのでしょうか。
 名郷のコーヒー店、週4日しか営業してないんですね。次回はぜひ寄りたいと
 思います。
 これからも奥武蔵、ちょくちょく訪れたい。ぜひまた色々教えてください。
 よろしくお願いします。 
2017/4/7 8:41
プロフィール画像
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