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Yamareco

記録ID: 1159223
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ハイキング
尾瀬・奥利根

大清水-物見山-鬼怒沼 〜尾瀬から奥鬼怒へ〜 B43

2017年06月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
kimichin2 その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:52
距離
17.5km
登り
1,174m
下り
1,286m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:17
休憩
0:33
合計
7:50
4:15
17
4:32
4:32
31
5:03
5:03
142
7:25
7:34
46
8:20
8:40
15
8:55
8:55
69
10:24
10:24
13
10:37
10:37
11
10:48
10:48
0
10:48
10:48
77
天候 曇りのち雪のち雨、そして晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
バスタ新宿発22:00(関越交通バス「尾瀬号」、4,100円)大清水着3:40

女夫渕バス停発12:45(日光市営バス、1,540円)鬼怒川温泉駅着14:20、発15:07(「スペーシア鬼怒川6号」、トク2,400円)新宿駅着17:19
コース状況/
危険箇所等
大清水〜物見山
 林道の後は急登が続く。
物見山〜奥鬼怒湿原
 積雪多く、登山道は所々消失。広い斜面ゆえ、迷いやすい。滑りよりも踏み抜きに注意が必要だった。
奥鬼怒湿原〜日光澤温泉
 広大な緩傾斜面を降りてゆく。ここも積雪で道を見失いやすい。
日光澤温泉〜女夫渕
 日光澤に着き、安心して、会話に「集中」し過ぎ、思い込みも手伝って、加仁湯付近で道を誤った。車道を延々歩くこととなった。
4時14分、夜明け前の大清水を後にする。東へ、日光へ。
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4時14分、夜明け前の大清水を後にする。東へ、日光へ。
湯沢出合。
丸太橋脇を渡渉す。
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丸太橋脇を渡渉す。
節理に魅せられる。
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節理に魅せられる。
ほんの一瞬明るくなった。
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ほんの一瞬明るくなった。
「急登」の合間、癒される。
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「急登」の合間、癒される。
「急登」続く。
降雪、「急登」。
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降雪、「急登」。
今は確か「6月」のはず。
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今は確か「6月」のはず。
「6月」の霧氷。
「6月」の雪止まず。
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「6月」の雪止まず。
出発後3時間、7時26分、物見山に到達。
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出発後3時間、7時26分、物見山に到達。
それにしてもこの積雪は想定外。1時間ほど彷徨っていた先行者に出会う。(1時間は凄い)
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それにしてもこの積雪は想定外。1時間ほど彷徨っていた先行者に出会う。(1時間は凄い)
ダケカンバも新緑を身に着けられない。
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ダケカンバも新緑を身に着けられない。
鬼怒沼山分岐。
湿原北端から南下する。
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湿原北端から南下する。
麗しき径。
まもなく巡視小屋分岐。
3
まもなく巡視小屋分岐。
東電巡視小屋で昼食を取る。
2
東電巡視小屋で昼食を取る。
鬼怒沼。残念ながら青空は映らない。
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鬼怒沼。残念ながら青空は映らない。
愛おしき荒涼。
最高所の湿原。
カナダ。
鬼怒沼湿原南端。沼のネーミングがおしゃれ。
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鬼怒沼湿原南端。沼のネーミングがおしゃれ。
ブナ四天王に見送られる。
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ブナ四天王に見送られる。
オロオソロシの滝を望む。滝よりもその向こう、特徴的な山容に魅かれる。
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オロオソロシの滝を望む。滝よりもその向こう、特徴的な山容に魅かれる。
ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。
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ヒナタオソロシの滝展望台への分岐。
日光澤温泉。いい味。
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日光澤温泉。いい味。
加仁湯。この後進路を誤る。
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加仁湯。この後進路を誤る。
車道をひたすら歩き、奥鬼怒遊歩道に合流してゴール。かなり早いペースだった。
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車道をひたすら歩き、奥鬼怒遊歩道に合流してゴール。かなり早いペースだった。
女夫淵、12時6分着。日光市営バスは既に待機していた。
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女夫淵、12時6分着。日光市営バスは既に待機していた。
日光市内には青空が広がっていた。
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日光市内には青空が広がっていた。

感想

 6月の最初で最後の休日をどこで過ごすか。今年も尾瀬行のバスに乗車した。昨年秋に、クマが怖くて延期した、奥鬼怒への旅を決行するために。
 予報の日替わりマークを睨みながら、出発日を待つ。雪だるまマークが現れて、僅かばかり動揺したが、まさか降るまい、そう思っていた。天候に小さな不安を覚えながら、バスタ新宿の乗り場で同行者yo4eeさんと会う。やはり同じ不安を抱えていた。
 
 夜明け前の大清水は、予想以上に肌寒く、ザック奥のセーターを取り出した。降車したほとんどが尾瀬ヶ原に向かう中、驚くことに単独行の女性が鬼怒沼への道に入った。先行者のいることは想定していなかったが、予定どおり我々も空が白み始めるのを待って出発した。
 不気味なほど静かな道。昨年来イメージしてきた道。鈴を鳴らし、思いきり話をしながら東に向かって歩く。いつ「夜明け」になったのかわからないような曇天に、湿った空気、いつ降ってきてもおかしくない。
 5時をまわり、丸太橋の架かる渡渉ポイントを通過する。いよいよ急登の始まりである。今日は物見山までストックの出番はない。両手を使い、俯きながら苦闘を続ける。シャクナゲの美しさに時折顔を上げているうちに、降ってきた。6月の雪。
 標高1,900メートル、瞬く間に霧氷が誕生してゆく。「ミツバオウレン」「桜の花びらに似た…」、同行者の草花に関する知識にはいつも感嘆させられる。その解説を聞いている余裕が無くなった頃、物見山に到達した。
 想像以上の寒さに、とてもゆっくり休む気になれない。暖かな紅茶をごちそうになり、積雪十分な道へ踏み出す。先行者のトレースが乱れ始めた頃、近くから挨拶の声が聞こえてきた。聞くところによると1時間も進路に迷っていて、尾瀬に引き返そうか、とまで考えていたらしい。我々は二人ともGPSスマホと地形図を持っていたから、暫時共に歩くことにした。
 緩やかに下る。既に尾根は無く、トレースも無く、道も見分けにくい。ルート選びに集中していると、突然踏み抜く。ほぼ片足が埋まり、焦ってもう片足も埋まった。同行者の手を借りて脱出する。単独であったらまずかったかもしれない。

 それにしてもよく降る。よく残っている。樹林帯を抜け、湿原に出る頃には、風も強まっていた。巡視小屋で昼食を取る。有難い存在だった。20分ほどの休憩のあと、いよいよ鬼怒沼湿原中央へ。
 青空を映さない池だったが、霧に包まれないだけでも良しと思わねばなるまい。そこは、想像どおり趣のある魅力的な場所だった。木道が天地交わる場所へと延びる。針葉樹と池塘群。荒涼とした、麗しの光景が広がっていた。
 湿原南端から奥鬼怒温泉を目指し、広大な斜面を下る。ブナの木に気を取られていると、すぐに道を失う。テープの誘導も、この積雪では心もとない。注意深く、心地よい森を進む。撮影するポイントは異なっても、二人の歩く速度はほとんど変わらない。すべて予定どおりのはずだった。
 オロオソロシの滝展望台で、後半の時間設定に無理があることを知った。計画者として面目ない。このままではバスの時間に間に合わない。ペースを上げる。日光澤温泉を心ならずも通過し、加仁湯には目もくれずに歩いた。そして会話の楽しさも手伝い、見事に道を誤った。遊歩道に進めず、車道をひたすら歩くこととなった。「林道歩きのエキスパート」と「韋駄天使」ならではのハイペース。終着地、女夫淵には結果的に45分前に到着した。日光市内には、青空と穏やかな陽ざしが待っていた。

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コメント

雪と二つの「オソロシ」!!
kimichin2様
こんばんは。

6月に雪が降るとは本当に驚かれたことと思います。
きっと、寒さも半端ではなかったことと想像します。
しかし、yo4ee様とお二人でのお山歩き、心はポカポカでとても楽しそうな御様子が、お写真からも、御感想からも伝わってきました。
曇り空ですが、明るく見えました。
また、お二人が進まれていらっしゃる径のお写真から、楽しそうな会話が聞こえてくるように思えました。

そして、何気に気になってしまった二つの「オソロシ」!!
オロオソロシはとっても素敵な景色です。

本当にお疲れ様でした。

お仕事お忙しいのでしょうか?
くれぐれもお身体には充分お気をつけください。
2017/6/10 21:49
Re: 雪と二つの「オソロシ」!!
reochi19様
おはようございます。
寒かったけど心配になるほどではなく、今回も山歩きを満喫できました。
物見山までの急登は、標高差は同じでも奥多摩のそれよりも長く感じました。
二人で登っているお蔭で、クマ遭遇の怖さや急登の疲れは、随分紛らわされました。
鬼怒沼湿原は、想像以上に素晴らしいところで、時間の縛りが無く、天気だったら
もっとのんびりしたかった。
今月は日曜も出るつもりなので少し淋しいのですが、夏を楽しみに我慢です。
2017/6/11 8:59
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