今倉山-菜畑山 〜富士を背にして〜 B44
- GPS
- 05:19
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 806m
- 下り
- 1,161m
コースタイム
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 5:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
曙橋バス停発15:15(富士急バス、1010円)旭日丘バス停着15:50 発16:03(富士急バス、臨時、980円)御殿場駅着16:45、発17:56(JR・小田急、あさぎり号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
道坂隧道からの沢コースを辿ったが、落葉により踏み跡消失、崩壊地横断など、のんびりとは歩けなかった。 |
写真
感想
二つ玉が去り、西高東低。久しぶりに富士の姿が見たくて、行き先を変えることにした。以前から目論んでいた道志の山。バスの運行が登山に適さず、コースが限られる。11月末まで運行のバスを基軸に選ぶことにした。
道坂隧道のバス停には過去2度訪れている。降車後すぐに歩き始めた。できるだけ早く赤岩に到達し、大きな富士山を望むため、沢コースを選んだ。
道は明瞭、勾配も緩やか、晩秋の穏やかな山歩きを楽しんでいるのも束の間、沢沿いに進み始めると様子が一変する。ロープ場も現れ、俄かに急登を余儀なくされる。踏み跡は落葉に隠され、ルートを定めるのに時間を費やした。
枯れ沢を何度も渡渉していると、次第に崩壊地が増えてきた。頼りなげなロープを掴み、何とか渡る。「山と高原地図」では、破線で表現してもよいのではないか、そう思えてきた。予想外の、やや難路に戸惑いながらも、出発後1時間10分、稜線に出た。
樹間から望む空に雲はない。期待が高まる。15名程度の団体を越させていただき、一足先に松山(赤岩)に到達する。残念ながら富士には雲がかかっていたが、4年前と変わらず360度の眺望に圧倒される。南アルプス、八ヶ岳、大菩薩、奥秩父、青空に映える。静かに久しぶりの富士と対面したかったが、5分後には、到着した団体と入れ替わりに、往路を引き返した。
今倉山への登り、ここも4年前の情景をはっきりと覚えている。足が攣り、急坂で何度も立ち止まっていた。西峰の御座入山を通過後、あのとき痛さにのた打ち回っていた東峰には、出発後2時間で到着した。ここからは眺望の無い尾根道が続く。
けれども気持ちの良い道だった。すっかり葉の落ちた木々の下を、静かに無心で歩いてゆく。小春日和を満喫していた。時折、鳥たちの羽ばたきの音に驚きながらも、それを見るまでは穏やかな陽気を楽しんでいた。
登山道に、これでもかと言わんばかりに、それは有った。あまりの多さに、熊鈴をガンガン鳴らす。あまり楽しくなくなった。雲に覆われはじめていた。風も心なしか強まる。不安が増長された。小刻みなアップダウンを足早に進んでゆく。今日の目的地、菜畑山が眼前に現れた。
山頂には計画よりも50分ほど早く到着した。7人ほどのパーティーが先着し、食事を楽しんでいた。東南方向に開けたその場所で、さきほどの不安は吹き飛んでいた。私もストーブを取り出し、湯を沸かす。今日は思いきり休憩を楽しもう。食後、独りになった。山上で久しぶりにコーヒーを味わう。陽射しは戻っていた。
あまりの穏やかさに、僅かな気だるさを感じ始めた。ゆっくりと下り始める。時間は有り余るほど有った。車を意識しないで済む林道を歩く。時間を意識しないで歩く。熊鈴の音だけが響いていた。
賑やかな養豚場の間を通り抜け、道志川に向かって下りて行く。眼前には加入道山の姿があった。いつかの猟犬を思い出す。今年も山上では様々な経験をした。何も無い場所で1時間あまり、それらを思い浮かべながらバスを待った。
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