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記録ID: 1345461
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ハイキング
奥秩父

乾徳山 〜年末三日連続富士見2017 岩の章〜 A31

2017年12月30日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:20
距離
11.1km
登り
1,306m
下り
1,299m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:59
休憩
0:12
合計
7:11
8:26
8:26
86
9:52
9:55
8
10:03
10:03
48
10:51
10:51
33
11:24
11:32
14
11:46
11:46
37
12:23
12:23
10
12:33
12:33
17
12:50
12:50
3
12:53
12:53
20
13:13
13:14
30
13:44
13:44
27
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
冬は山梨交通バスが運行されないため、山梨市営バスで向かわねばならない。始発で行っても9:50から歩き始めとなるため、前夜に麓まで入ることとした。
前日 〜小淵沢駅〜山梨市駅〜乾徳山登山口BS

乾徳山登山口BS発15:36(山梨市営バス、400円)山梨市駅着16:08、発16:26(JR中央本線、190円)石和温泉駅着16:32、発17:03(富士急山梨バス、1470円)富士急ハイランド着18:03
コース状況/
危険箇所等
凍結箇所のある岩場は、難易度が高まり、通過に時間がかかる。9:50の歩き始めでは、終バスにも間に合わなかったかもしれない。
その他周辺情報 前日泊 民宿山吹荘、93歳のおかみが独り切り盛りしている。冬は営業していないと一度断られるが、頼み込んで泊まらせてもらった。
前日の夕食。そば、疲れた体に有難い。美味かったなあ。
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前日の夕食。そば、疲れた体に有難い。美味かったなあ。
朝食を待つ間に見つけた田中陽希さんの色紙。200名山の方は観ていなかったから、ここに泊まったこと知らなかった。
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朝食を待つ間に見つけた田中陽希さんの色紙。200名山の方は観ていなかったから、ここに泊まったこと知らなかった。
登山前に、こんなに食べたのは初めてだった。写真に写っていないきのこ汁が絶品で、出発を15分遅らせた。
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登山前に、こんなに食べたのは初めてだった。写真に写っていないきのこ汁が絶品で、出発を15分遅らせた。
おかみさんに感謝しつつ、山吹荘をあとにする。
5
おかみさんに感謝しつつ、山吹荘をあとにする。
徳和峠通過。
朝日を浴びて清々しい道。
3
朝日を浴びて清々しい道。
急登が続く。
8:25、道満山到達。1時間、厳しかった。
4
8:25、道満山到達。1時間、厳しかった。
大岩が現れ始める。
3
大岩が現れ始める。
富士山が顔を出してくれた。
8
富士山が顔を出してくれた。
道満尾根コースは後半平坦な道が続く。
3
道満尾根コースは後半平坦な道が続く。
最初の岩場
開けた。南アルプスが迎えてくれる。
6
開けた。南アルプスが迎えてくれる。
そして視線を左に移せば、富士の姿。
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そして視線を左に移せば、富士の姿。
月見岩脇を通過する。
4
月見岩脇を通過する。
ここからの眺望が、高さの関係で頂上よりもいいかも。
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ここからの眺望が、高さの関係で頂上よりもいいかも。
扇平を通過する。いよいよだ。
4
扇平を通過する。いよいよだ。
氷の付着した岩がちな斜面。
4
氷の付着した岩がちな斜面。
最初の鎖場。3日分の重さが堪える。
4
最初の鎖場。3日分の重さが堪える。
髭剃り岩。遊んでいる余裕無し。
4
髭剃り岩。遊んでいる余裕無し。
この回り込む岩場前で、ザックをデポする。
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この回り込む岩場前で、ザックをデポする。
カミナリ岩に取り付く。
3
カミナリ岩に取り付く。
登攀速度を増すために、鎖に全幅の信頼を寄せる。
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登攀速度を増すために、鎖に全幅の信頼を寄せる。
胎内前を通過。
鳳岩は眺めるだけにした。
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鳳岩は眺めるだけにした。
迂回路もハシゴを含め凍結箇所多く、油断ならない。
3
迂回路もハシゴを含め凍結箇所多く、油断ならない。
11:20、乾徳山到達。4時間を費やした。
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11:20、乾徳山到達。4時間を費やした。
南アルプスは、鮮明に望むことができる。
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南アルプスは、鮮明に望むことができる。
南アルプス北部と御嶽山。昨日の雨乞岳は、鋸岳の右手に佇む。
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南アルプス北部と御嶽山。昨日の雨乞岳は、鋸岳の右手に佇む。
南アルプス南部。
4
南アルプス南部。
富士山を望む前に、深呼吸。
3
富士山を望む前に、深呼吸。
まだ冠雪成っていない。変わらず美しい。
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まだ冠雪成っていない。変わらず美しい。
さあ、下山。見守っていてください。
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さあ、下山。見守っていてください。
岩場を終えた。扇平へ下りる。
2
岩場を終えた。扇平へ下りる。
月見岩に戻る。
コントレールその2。
3
コントレールその2。
青空に感謝。
すすきと富士。
この山、様々な時間を与えてくれる。
3
この山、様々な時間を与えてくれる。
そろそろお別れです。明日はもっと近くに参ります。
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そろそろお別れです。明日はもっと近くに参ります。
十字路。
錦晶水。程よい冷たさ、美味かった。
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錦晶水。程よい冷たさ、美味かった。
駒止通過。
沢コース登山口に下りてきた。
4
沢コース登山口に下りてきた。
登山口バス停。山吹荘に寄り、おかみさんに下山の報告をした。
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登山口バス停。山吹荘に寄り、おかみさんに下山の報告をした。

感想

(29日「雨乞岳」から続く)
 「山吹荘」は、乾徳山登山口バス停から最も近い民宿だ。徳和地区の民宿は、冬は休業しているようで、何軒か電話したが、いずれも丁重に断られた。「山吹荘」でも最初は断られたのだが、一人なのですが、と言うと、しばらく間があったのち、「いいよ。来てちょうだい」の応え。楽しみに待った。

 先刻食べた夕食に満足しながら一日の出来事を思い浮かべ、ゆっくりと湯船に身を沈めた。雨乞岳の長時間歩行による疲労や乾きは、不思議と消えていた。
 朝、御年93歳のおかみさんは、予想どおり先に起きて準備をしてくれていた。朝食は食べきれないほどで、もう少しお話を聞くことにした。バス停の在る駐車場には、数台の車が見える。おなかは落ち着きを取り戻した。心から礼を述べ、下山後立寄ることを告げ、出発した。
 道満山コースで登り、オソバ沢コースで下山することにしていた。歩き始めてすぐに気づいた。不要な荷物を置いてくれば良かった。どうも昨日から単純なことを忘れがちだ。それにしても身体が重い。まるで山頂直下で喘いでいるようだ。今日も標高差1200メートルの登山、岩場も有る。道満山に至るまでは、本気で下山も考えた。
 過ぎると次第に呼吸が整ってきた。続く急登にも対処できるようになった。コース後半は平坦な尾根を進む。そして最初の岩場を越えると、急に左手が開け、南アルプスに迎えられる。出発から2時間半、月見岩に到達した。視線を南に移せば富士山の姿。高さがほどよい関係ゆえ、優美で美しい。
 ほどなく扇平を過ぎると、岩がちな道に変化してゆく。ところどころ氷が付着しているため、慎重に歩を進める。やがて最初の鎖場が現れた。ここもスタンスに氷や雪が付着し、よく滑る。そして3日分の重量が堪える。ザックをデポし、空身で登ることにした。
 カミナリ岩に取り付いた時、空身の幸せを実感した。後続がいたため、鎖を頼りに腕力で登って行ったが、鳳岩は、疲労と時間を言い訳に迂回した。11時20分、乾徳山に到達、素晴らしい眺望が待っていた。どこから見ればよいのか迷ってしまう。昨日の雨乞岳も見える。富士山は最後の楽しみにした。
 下山、思っていたほど難しくはなかったが、やはり氷を避ける分の時間は要した。月見岩に戻り、カヤトや青空に映える木々を写すのに夢中になる。その場を離れるのに10分少々かかった。
 緩やかに、穏やかに下降してゆく。十字路付近で休憩を取る予定だったが、十分な朝食のお蔭で、パンもカップ麺も喉を通りそうにない。そのまま歩き続けることにした。確かにこちらのコースの方が無難なのかもしれない。途中、錦晶水で潤したほかには記憶に残らない時間を経て、登山口に到着した。予定どおり、おかみさんに下山の報告をする。笑顔で迎えてくれた。いつまでも元気に登山者たちを見守ってほしい、切に願った。
 
 バス停では約50分の待ち合せだった。岩場の触感を思い出しながら到着を待った。寒かった。定刻どおりバスは到着し、山梨市駅までのおよそ30分、うたたねの時間を与えてくれた。予定どおりの列車で石和温泉駅へ、そこからバスで河口湖方面に移動する。今度は熟睡した。目が覚めると、湖越しにかの山の大きなシルエットが浮かんでいた。 (つづく)

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