高松山 〜森閑たり〜 B48
- GPS
- 04:38
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,006m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
東名松田BS発14:18(16分遅れ、1230円ネット割)池尻大橋BS着15:20 ※この季節でも利用者多く、予約は必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
急坂、岩場越えなど無し。積雪有っても道は明瞭なので、人の少ないこの季節が良いと思う。 最明寺跡からの林道歩き、苦手な人には長いかもしれない。 |
写真
感想
先日、整体の先生に、準備運動の大切さと自身の体の硬さを教えられ、寒い日の岩場は気をつけるよう諭された。いつの間にか一つ歳を重ねたようなので、今日はとにかくどこかへ行きたくて、岩場の無い丹沢の低山に向かった。
高速バスの車中は、皆眠っているためかとても静かだった。釣られて眠りそうになる。やむなく耳元の音楽を遠ざけた。1時間後、バスは東名山北へ定刻に到着し、独り降車後、待合所で「大切な」準備体操を行った。
バス停から5分も歩けば、路線バス「高松山登山口」からの道に合流する。ほどなく新東名道の工事のため迂回路を進むことになり、車道を緩やかに登った。毎度のことながら歩き始めは息が切れるが、右手にみかん畑を見ながら、前方に在るはずの富士山を意識しながら少し足早に進んでみた。
雪は、鉄塔下を通過する頃から徐々に増え始めたが、凍結箇所は無く、暖かい日が続けばすぐにでも融けそうな程度だった。この時期の良さは、静かな山歩きを楽しめることに尽きる。小鳥の囀りも熊鈴の音色も無い世界、至福の時間が流れる。
ビリ堂を過ぎると、道はようやく傾斜を増し、登頂への期待が高まる。秦野峠への分岐を過ぎると山頂へは間もなく到達する。3方向に開けた其処は、薄く雪に覆われているせいか、一層広く感じられた。
早速湯を沸かす。まだ10時、カップめんの時間ではなかった。コーヒーとモンタボーのパン。富士山が見えないのは残念だが、箱根の山々を穏やかに眺めながら、大切な時間を過ごした。
雪がちらつき、風も出てきた。登りよりも時間も距離も長い下山を開始した。急坂も無く、登り返しも無く、緩やかな下降、心地よかった。尺里峠は、二本の林道が交差する五差路。この先の入り組んだ道を頭に叩き込んだのち、出発した。
林道を快調に進むと、民家が現れる。畜産農家の集落だった。山奥に不思議な空間が広がっていた。この国にはまだこのような場所が多く点在するのだろう。
集落を抜けると、再び登山道が始まる。先ほどよりも積雪量は多く、幅広の道は小刻みにアップダウンを繰り返した。そして西明寺史跡公園が忽然と現れる。池の畔を歩けば風情ある公園であることが窺える。ここからバス停までは1時間少々、のんびりしたかったが、地図上で林道が交錯していることに嫌な予感がして、先を急ぐことにした。
車道を進むと防獣柵が見えてきた。これまでどおり標識はしっかり在るのだが、表現が微妙だった。市街と書かれた方向に進んだが、案の定、進路を誤ったことに気づき引き返すこととなった。
そんなわけで、1本早いバスには間に合わなくなったが、予約したバスに乗車するには十分時間が残っていた。いつになくゆっくりと歩く。酒匂川の注ぐ相模湾がまぶしかった。予想以上に充実した山歩きに感謝した。そしてこの1年間に達成できなかった私的な目標について思った。次に歳を重ねるまでにはきっと、思いを新たに帰路に就いた。
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