朝日岳-三本槍岳-北温泉 〜そよ風と天狗〜 B52
- GPS
- 05:26
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,237m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 5:56
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
北湯入口BS発15:17(東野交通バス、660円)那須湯本温泉BS着15:40、発16:00(JRバス関東、3220円)バスタ新宿着(渋滞50分)20:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
いずれの道も十分整備されている。 |
その他周辺情報 | 北温泉 鄙びた温泉宿。日帰り入浴700円。薄暗さがいい。石鹸、シャンプー、一切無し。風呂は幾つかあるが、つながっていない。湯温度熱く心地よい。入浴後の休憩施設が少ないことと観光客の多さが難だが。 HP http://www.kitaonsen.com/mokuj.htm ランキング https://onsenbu.net/20092 |
写真
感想
ゴールデンウィークを過ぎてから休みが無い。そして6月の休日は今日だけ。好天を祈りながら「やまびこ」を待つ。迂闊にもコーヒーショップでクリームを取り損ね、ホームを下った。「引返し」はこれだけにしたい。
那須塩原駅から路線バスで70分、予定どおりロープウェイ山麓駅に着いた。雲一つない快晴に感謝。ゆっくりと歩き始める。人の少なくない山、どうしたんだろう、何となく落ち着く。少し引きずってるのかな。
峰の茶屋跡避難小屋が近付く。40数年前、そこは本当に茶屋だった。だんごを食べたような気がする。記憶の糸を手繰り寄せたかったが、先は長い。休まず進む。気持ちの良い尾根歩きが始まった。
樹木の育たぬほど強風の吹き荒ぶ山域で、風の有難さを知る。陽射しは強く、稜線を吹き抜ける風が心地よかった。朝日岳が近付く。真新しい鎖の手すりがまぶしい。振り返れば、茶臼岳が対峙するかのごとく佇む。
朝日岳からの眺望は、予想以上に素晴らしく、しばらく滞在したかったが、今日はあまり時間にゆとりが無い。早々に辞す。肩からの道、1900メートル峰を越え、清水平を横切る。これ以上何を望もう。人の多さなど気にならない時間を過ごしていた。
北温泉分岐を過ぎると三本槍岳への登りが始まる。足取り軽く、気分良く、ほどなくして到達した。そして広い山頂を埋め尽くす人の数に驚く。ここまで多いと、最早喧騒とは言えず、むしろ人の声が心地よく響く。北側の小岩に腰かけ、パンと紙パックのジュースを平らげた。
分岐まで戻り、いよいよ中の大倉尾根を下る。朝日岳と茶臼岳に別れを告げ、爽快な道を緩やかに下降してゆく。少しずつ雲が現れ、遠景が霞み始めていた。
ダケカンバやシラビソが木洩れ日に映し出される。青葉は美しく、木陰は涼しく、いつまでも歩いていたかった。ハルゼミの音は止まず、熊鈴の音がかき消される。時折不安になって振り回した。
北温泉には、14時に着いた。風情ある姿に引き寄せられた。館内は薄暗く、ランプのような灯りがところどころに光っていた。帳場と書かれた受付で手続きを済ます。バス停まで30分、それほど時間は無い。急ぎ、天狗の湯に向かった。
湯温は熱く、開放感のある風呂だった。これだけ鄙びていれば、ここを目的地として訪れる人も満足だろう。かく言う私も、その雰囲気にすっかり虜になっていた。
バス停までは想定外の上り坂。3年前の畑薙を思い出しながら歩いた。路線バスは時刻どおりに現れ、高速バスに乗り換えさせてくれるだろうか。湯上りの体に、そよ風はこの上なく心地よかった。
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