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Yamareco

記録ID: 1639144
全員に公開
ハイキング
赤城・榛名・荒船

八風山-内山牧場-荒船山 〜牧歌的山旅〜 A35

2018年11月03日(土) 〜 2018年11月04日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:21
距離
28.1km
登り
1,681m
下り
2,166m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
3:52
休憩
0:48
合計
4:40
9:05
97
上発地バス停
10:42
10:48
64
11:52
11:52
34
香坂峠
12:26
12:28
25
12:53
13:33
12
13:45
山荘あらふね
2日目
山行
5:01
休憩
0:41
合計
5:42
6:09
45
山荘あらふね
6:54
6:55
15
7:10
7:12
4
7:51
7:54
15
8:09
8:09
20
8:29
8:29
0
8:29
8:35
20
8:55
8:55
8
9:03
9:28
7
9:35
9:35
19
9:54
9:55
45
10:40
10:43
38
11:21
11:21
30
11:51
三ツ瀬バス停
天候 11月3日 快晴
4日 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
11月3日 軽井沢駅着8:09、発8:50(西武観光バス町内循環線、200円)上発地BS着9:05
11月4日 三ツ瀬BS発12:22(下仁田町営バス、200円)下仁田駅着12:50、発13:04(上信電鉄、1110円)高崎駅着14:06
コース状況/
危険箇所等
上発地BS(南軽井沢)〜八風山
八風湖を過ぎ、大平林道経由で妙義荒船林道に合流するまでは標識無しでも行けますが、早めに林道から離れたために、仕事道が交錯する迷路に迷い込んでしまいました。地形図上に表された道ではなく、この山域では昭文社の地図に従うべきです。

八風山〜物見山〜内山牧場
しばらくは、下り基調の道が続き、道は明瞭です。香坂峠で神津牧場への道を分けると、物見山への登り。そこから先は牧草地が左手に広がります。物見岩は木々に遮られていますが、少し先の岩に乗れば、360度の眺望が得られます。東側は切れ落ちているので注意が必要です。

山荘あらふね〜熊倉峰〜内山峠
整備されていませんが、信濃路自然歩道ゆえ、道は辿れます。相変わらず道標、テープは有りません。唯一現れた道標は、内山峠への道を示していますが、私はまたも仕事道に惑わされ迷走しました。

内山峠〜荒船山〜三ツ瀬BS
迷いようの無い、安全な道。相沢への道もよく整備されており、急坂の胸付八丁には手すりが付けられています。
その他周辺情報 山荘あらふね(佐久市振興公社直営) 期待以上の快適さ、従業員の丁寧な対応、料理の美味しさ。建物の古さを差し引いても余りある素晴らしさ。夕食付7350円。

荒船温泉 立寄るつもりだったが1本早いバスを優先し割愛。入浴料600円。
軽井沢駅北口1番乗り場から乗車。道の両サイドに「紅葉ベルト」が続く「軽井沢アベニュー」を南下する。
2
軽井沢駅北口1番乗り場から乗車。道の両サイドに「紅葉ベルト」が続く「軽井沢アベニュー」を南下する。
南軽井沢の「上発地」からスタート。
2
南軽井沢の「上発地」からスタート。
浅間山の山頂は雲に隠れている。
5
浅間山の山頂は雲に隠れている。
里山の紅葉も終わり近い。
2
里山の紅葉も終わり近い。
八風湖の畔を歩く。
4
八風湖の畔を歩く。
大平林道の起点。
2
大平林道の起点。
紅葉に彩られた道を進む。
4
紅葉に彩られた道を進む。
この倒木、今日も波乱の幕開けか。
3
この倒木、今日も波乱の幕開けか。
第一村人、じゃなかった第一テープを発見。(この先、当分の間お目にかかれない)
4
第一村人、じゃなかった第一テープを発見。(この先、当分の間お目にかかれない)
明るい妙義荒船林道を西へ進む。
2
明るい妙義荒船林道を西へ進む。
登山道入口に注意を払いながら歩く。
4
登山道入口に注意を払いながら歩く。
ここが登山口かな?標識ないけど。
2
ここが登山口かな?標識ないけど。
すこぶる気持ち良い道ではないか。
6
すこぶる気持ち良い道ではないか。
様子がおかしくなってきた。仕事道が錯綜し、訳わからない。
2
様子がおかしくなってきた。仕事道が錯綜し、訳わからない。
踏み跡らしきものを辿る。
3
踏み跡らしきものを辿る。
そして直登。今日は勾配緩く、笹原で良かった。
1
そして直登。今日は勾配緩く、笹原で良かった。
尾根に乗った。一体いつ立てられた道標だろう。
1
尾根に乗った。一体いつ立てられた道標だろう。
八匹のプーさん、じゃなかった八風山に到達。三角点の標柱しか無い。
8
八匹のプーさん、じゃなかった八風山に到達。三角点の標柱しか無い。
軽井沢の町。
西上州の山々。プーさんはいいけどクマさんはちょっと、、(まだ続けるのね)
7
西上州の山々。プーさんはいいけどクマさんはちょっと、、(まだ続けるのね)
浅間山の雲は取れた。大きな存在感。
8
浅間山の雲は取れた。大きな存在感。
10時50分、南下を開始する。真新しい鎖が光る。
2
10時50分、南下を開始する。真新しい鎖が光る。
下り基調の巻き道を進む。
2
下り基調の巻き道を進む。
矢川峠を通過。
道から少し外れた場所に東屋。ハイカーは居なくとも、ここは信濃路自然歩道。
3
道から少し外れた場所に東屋。ハイカーは居なくとも、ここは信濃路自然歩道。
それにしても気持ちの良い道。
4
それにしても気持ちの良い道。
紅葉終わり哀愁漂う。
3
紅葉終わり哀愁漂う。
11時52分、香坂峠到達。神津牧場へ寄るかどうか迷う。
2
11時52分、香坂峠到達。神津牧場へ寄るかどうか迷う。
12時、放牧場端部。
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12時、放牧場端部。
牧歌的な風景が広がっていた。
6
牧歌的な風景が広がっていた。
日暮山、御場山たち。
6
日暮山、御場山たち。
妙義山。登ることは無いだろうなあ。
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妙義山。登ることは無いだろうなあ。
特異な山容、物語山。
8
特異な山容、物語山。
物見山。ここまで道中、誰とも会わなかった。
3
物見山。ここまで道中、誰とも会わなかった。
長閑だ。
私の赤いザックに惹かれたかな。
8
私の赤いザックに惹かれたかな。
明るく気持ちの良い道が続く。
4
明るく気持ちの良い道が続く。
神津牧場への分岐点。どこが道なの。
2
神津牧場への分岐点。どこが道なの。
眺望叶わないが、ここでのんびり昼食を取ろう。
3
眺望叶わないが、ここでのんびり昼食を取ろう。
こんなにゆっくりとコーヒーが飲めるのは久しぶりだ。
6
こんなにゆっくりとコーヒーが飲めるのは久しぶりだ。
物見岩、360度とはいかないが、その名に相応しい大きな眺望が得られた。
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物見岩、360度とはいかないが、その名に相応しい大きな眺望が得られた。
赤い屋根は神津牧場。
3
赤い屋根は神津牧場。
「対岸」のオートキャンプ場。
3
「対岸」のオートキャンプ場。
荒船山と西上州の山々。
4
荒船山と西上州の山々。
山荘あらふねとレストハウス。紅葉シーズンを終え、静けさを取り戻しているよう。
3
山荘あらふねとレストハウス。紅葉シーズンを終え、静けさを取り戻しているよう。
「八風」の部屋に通された。10畳に広縁!
8
「八風」の部屋に通された。10畳に広縁!
レストハウスで巨大なあれを。「明日で終わりだから」と、ジャージー牛乳のソフトクリームをてんこ盛りにしてくれた。
10
レストハウスで巨大なあれを。「明日で終わりだから」と、ジャージー牛乳のソフトクリームをてんこ盛りにしてくれた。
18時、夕食。どれも美味しかった。
9
18時、夕食。どれも美味しかった。
夜が明けた。窓から八ヶ岳を望む。
4
夜が明けた。窓から八ヶ岳を望む。
夜明けのあらふね湖。
5
夜明けのあらふね湖。
荒船山のシルエットが浮かぶ。
5
荒船山のシルエットが浮かぶ。
朝日を浴びて南を目指す。
7
朝日を浴びて南を目指す。
第一のピークから荒船山方向を睨む。
3
第一のピークから荒船山方向を睨む。
第二のピーク。
標高1234mの熊倉峰。残念ながら標識も眺望も無い。ここまでクマさんの痕跡は1ヶ所だけだった。何故か今回は気になっている。
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標高1234mの熊倉峰。残念ながら標識も眺望も無い。ここまでクマさんの痕跡は1ヶ所だけだった。何故か今回は気になっている。
唐突に現れた、今日初めての道標。この後、また仕事道に惑わされ、迷走する。
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唐突に現れた、今日初めての道標。この後、また仕事道に惑わされ、迷走する。
ようやく内山峠。なんだかんだ言って、1時間半を1時間で歩いた。
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ようやく内山峠。なんだかんだ言って、1時間半を1時間で歩いた。
7:12、駐車場には12台の車。
2
7:12、駐車場には12台の車。
左は絶壁、ここを下るのは、鎖や階段が無かったら怖いと思う。
2
左は絶壁、ここを下るのは、鎖や階段が無かったら怖いと思う。
樹間から艫岩が覗く。
3
樹間から艫岩が覗く。
一杯水。今は飲めないのね。
2
一杯水。今は飲めないのね。
岩場が続く。初級コースではないと思う。
2
岩場が続く。初級コースではないと思う。
平坦な道、かの絶壁は近い。
3
平坦な道、かの絶壁は近い。
この先が艫岩展望台。何故、先端に柵が無いのか不思議。
3
この先が艫岩展望台。何故、先端に柵が無いのか不思議。
浅間山は雲隠れ。
5
浅間山は雲隠れ。
熊倉峰、物見山、そして八風山、辿ってきた山々。
6
熊倉峰、物見山、そして八風山、辿ってきた山々。
避難小屋を兼ねた東屋。
3
避難小屋を兼ねた東屋。
ずっとこんな道が続く。
2
ずっとこんな道が続く。
で、最高点の経塚山。予定よりも1時間早い。今日もゆっくりとコーヒータイム。
6
で、最高点の経塚山。予定よりも1時間早い。今日もゆっくりとコーヒータイム。
往路を戻る。まだ10時前、多くの人とすれ違う。
3
往路を戻る。まだ10時前、多くの人とすれ違う。
相沢に向けて急降下してゆく。
2
相沢に向けて急降下してゆく。
メインストリートがあまりにも「道」だったので、か細き道に心細くなってしまう。
1
メインストリートがあまりにも「道」だったので、か細き道に心細くなってしまう。
胸突き八丁の急坂。手すりと階段が有難い。
3
胸突き八丁の急坂。手すりと階段が有難い。
艫岩を振り返る。
3
艫岩を振り返る。
このあたりはまだまだ昂揚している。
2
このあたりはまだまだ昂揚している。
中の宮に到達。不思議な空間だった。
2
中の宮に到達。不思議な空間だった。
古から守る巨大な岩に圧倒される。
3
古から守る巨大な岩に圧倒される。
今年は見納めかな。
6
今年は見納めかな。
カエデです。
それにしても、
美しい。
11時20分、相沢登山口に到達。
1
11時20分、相沢登山口に到達。
天気は、もってくれた。
2
天気は、もってくれた。
発車30分前に、しもにたバス「三ツ瀬」バス停に到着した。着替えて街に帰る準備を整える。
1
発車30分前に、しもにたバス「三ツ瀬」バス停に到着した。着替えて街に帰る準備を整える。
上信電鉄「下仁田」駅。ローカル色豊かな終着駅。
4
上信電鉄「下仁田」駅。ローカル色豊かな終着駅。
初めて乗る列車で高崎に向かう。素敵な山旅だった。
7
初めて乗る列車で高崎に向かう。素敵な山旅だった。

感想

 昨年末に企図した、軽井沢町から上野村まで歩く上信国境・西上州縦断計画のうち、前半部分を実行しようと「あさま」に乗った。軽井沢は車で来る所、新幹線「軽井沢」駅に降り立つのは初めてだった。
 40分の長い待ち合わせ、町内循環バスは定刻どおり出発し、南軽井沢の「上発地」バス停まで運んでくれた。南北に貫くアベニューには今が旬な紅葉たち、その美しさに魅せられながら、充たされた二日間になることを願った。

 バス停から妙義荒船林道まで、予想どおり道標は無い。八風湖、八風温泉を左手に見ながら進み、大平林道に入った。落葉の多さが、美しかった紅葉を物語っている。暫らくその気持ちの良い道を進むと、稀に自動車が往来する、妙義荒船林道に到達した。
 そこから登山口らしき場所を求めて再び歩き始める。けれどもどんなにウロウロしても在るべきはずのものが無い。仕方がないので、幅広の道に入り、林道から離れた。
 ここも気持ちのよい道ではないか、などと浮かれていると道はあらぬ方向へ。折り返し、再び地形図上の登山道の位置へ近づく。そんなことを繰り返しながらも結局、登山道らしき道は発見できず、前回同様、直登を敢行する。
 傾斜は緩く、笹原を行ったので、大した苦労もせず尾根道に出た。そこから八風山へはほどなく到達した。展望は北東方向に叶い、浅間山や軽井沢の町を望む。しばらくぼんやりと眺めた後、再び南下を始めた。
 信濃路自然歩道ゆえ、道はしっかりと有る。下り基調で一つ目の峠を目指す。落葉した広葉樹林、笹原、柔らかな陽ざし、気分がすこぶる良い。30分ほどで矢川峠に着いた。このペースで行くと、目的地で確実に時間を持て余す。可能な限り緩やかに歩を進めたが、それでも神津牧場への分岐点、香坂峠には予定よりも30分早く到達した。
 峠を過ぎるとやがて左手に牧草地が見えるようになる。ちょうど正午だった。そしてそれからの15分間が本山行のハイライトとなった。牧草地の上に広がる空は、青く、高い。遠く妙義山や物語山、西上州の山々を望み、思わず撮り続けた。物見山への道は緩やかに高度を上げてゆく。
 山頂では、5,6人のグループが食事を楽しんでいた。休憩を物見岩まで延ばすことにした。急坂を下りると左手に放牧中のジャージー牛が現れた。皆、美味しそうに草を食んでいる。俄かにお腹が空いてきた。眺望は得られなかったが、物見岩手前の標高点ある場所に座り、お店を広げた。久しぶりにのんびりとコーヒーを味わえた。
 物見岩、東側が切れ落ちているが、岩の上に乗ると西、南に眺望が得られる。荒船山をようやく確認できた。想像していたよりも遠くに感じる。明日は早出しよう。
 
 果たして山荘あらふねには予定よりも早く着いたが、快く受付をしていただけた。通された客室は期待以上に広く、設備も整っている。快適な滞在を確信した。荷を置き、ソフトクリームを求めにレストハウスに赴いた。先ほど触れ合いそうになったジャージー牛を思い出しながら、時間を意識することなく贅沢な時間を過ごした。
 戻ってから入浴、暫し午睡を取る。そして18時を待てずに食堂へ。今日は6組の宿泊客、紅葉のシーズンが過ぎ、訪れる人も少ないようだった。ゆっくりと、食事を楽しんだ。
 翌日、夜明けを待って出発した。山荘前のあらふね湖に朝焼けの雲が美しく映る。午前6時、少し構えたが、多機能シャツとアウター1枚で十分な気温だった。出だしで挫けないよう方向を定め慎重に進む。自然歩道の入口は、通る人も少なく幾分荒れ気味だった。
 朝陽を浴びて木々たちが輝く。二つのピークを越えて熊倉峰に近づいて行った。樹間から荒船山の重たそうなシルエットが垣間見える。信濃路自然歩道、丁寧すぎる道標やこれでもかテープに少しだけうんざりしたときに歩くと良いかもしれない。
 標高1234メートルの熊倉峰には残念ながら標識は無い。眺望も無い。ぼーっとしていると通過してしまいそうだった。それから1時間半後、艫岩から眺めるそれは存在感にあふれていたのだが。
 出発から50分が経過した頃、道標が唐突に現れた。内山峠への道を示していた。従い、下降してゆく。そして又も仕事道に惑わされた。旧道に誘い込まれ迷走する。僅かな時間だったが、意気消沈、情けなくなってきた。
 午前7時10分、内山峠の駐車場には12台の車があった。昨晩、十分に眠れたせいか身体が軽い。この後も快速登山を楽しめそうだった。
 荒船山への道には、意外にも手を使わなければならない岩場やロープ場もあった。やはり西上州、一筋縄ではゆかない。やがて岩場が落ち着いてくると、平坦な笹原の道が現れる。艫岩は近い。
 確かに近づきたくなる。先端から下を見てみたい衝動に駆られる。何故武甲山のような柵を設けないのだろう。昨日から今日にかけて歩いた道を振り返りながら思った。気難しい浅間山は雲の中、遠望も叶わないが、その眺望は感慨深く心地よかった。
 艫岩から最高点の経塚山付近までは、平坦な明るい道を進む。昨日から見慣れた光景に、その時間は少し長めに感じた。やや急坂を登り、荒船山の最高点である経塚山に到着した。午前9時、コースタイム4時間の行程を3時間で歩いたことになる。当然のようにこの後の選択肢が広がり迷う。
 元々第一案は、南牧村方面へ更に南下を続け立石を眺めること、第二案は、相沢方面に下り、荒船温泉で入浴と食事を楽しむことだったが、相沢の三ツ瀬から1本早いバスで下仁田に向かう案が生まれた。眺望の得られない山頂で、コーヒーを入れながら二日間の締めくくりを考えていた。
 幸い、予報とは異なり、雲は広がっていない。意を決し、立ち上がったときに、バランスを崩した。その瞬間、岩峰を渡る第一案を諦めた。相沢方面に向かおう。

 艫岩手前の相沢下降点まで戻り、か細い道を下る。胸突き八丁、ステップが刻まれて手すりも有ったが、何も無かったらかなり難儀する急坂だった。慎重に足を運び、ふと振り返ると、巨大な艫岩が聳えていた。西上州を代表するその山に敬意を払いつつ、残る行程の無事を願った。
 中ノ宮の上部には、巨大な岩が覆いかぶさるように存在し、古からその場所が守られてきたことが窺えた。しばらく佇み、耳を澄まし、不思議な空間を後にした。
 それから先は、陽の光に照らされた、美しい紅葉にため息をつきながらゆっくりと下る。11時20分、相沢登山口に到着した。予定どおりだった。舗道を三ツ瀬に向けて歩いてゆく。途中、荒船温泉へのショートカットが現れたが、夕刻の帰宅を定め、横目で通過した。
 バス停には出発30分前に着いた。ちょうど良い時間である。ボディシートを用いたのち、着替え、街に戻る準備を行った。正午を告げる音楽が響き、どこからか楽しそうに話す声が聞こえてきた。晩秋の陽射しは柔らかく、長閑で静かな時間が流れていた。そしてそれは、この山行で得た素敵な時間に他ならなかった。

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コメント

kimichin2さん こんばんは
はじめまして。GreenDayです。
昔からフォローさせていただきましたが初めてコメントさせていただきます。
実は全くの偶然ですが、kimichin2さんの前日に山荘あらふねの八風の部屋に宿泊していました。
部屋の設備は古いですが、入浴・食事・応接等山荘のあらふねのおもてなしは素晴らしかったですね。
私もレストハウスのソフトクリームてんこ盛りもいただきました。
逆コースでしたが、八風山ではニアミスだったようです。
ほんの数十分のすれ違いでしたが、いつかどこかでお会いするかもしれませんね。
2018/11/8 0:12
Re: kimichin2さん こんばんは
GreenDay様
こんにちは。
時間を確かめてみましたら、八風山の登り下りの途中ですれ違っているように思います。
(ルートも確かめてみました)
残念なことをしました。
ご挨拶できていれば、次回どこかでお会いした時に、すぐにわかるかもしれません。

山荘あらふねは素晴らしい宿でした。お蔭で十分に休むことができました。

立岩の方へ下りたかったのですが、またの機会にさらに南の方へ行ってみようと思っています。
他のエリアでもレコを参考にさせていただきます。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
2018/11/8 12:53
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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