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記録ID: 519489
全員に公開
ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

安達太良山-鉄山 〜ほんとの空の下〜 B17

2014年09月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:39
距離
9.6km
登り
492m
下り
878m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:01
休憩
0:36
合計
3:37
10:53
10:54
36
11:30
11:49
16
12:05
12:07
17
12:24
12:37
14
12:51
12:51
10
13:01
13:02
32
13:34
13:34
36
14:10
14:10
0
14:10
ゴール地点
あだたらエクスプレス 山頂駅10:30ー仙女平分岐10:55ー11:30安達太良山11:50
ー矢筈森12:10ー12:30鉄山12:40ー峰の辻13:00−勢至平分岐13:30ー14:10奥岳登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路 渋谷駅(550円)大宮駅7:06(やまびこ203号、トクだ値5,480円)ー8:21郡山駅9:00(岳温泉観光協会シャトルバス、1,000円)ー10:15奥岳登山口10:21(あだたらエクスプレス、モンベルカード提示で850円)ー10:27山頂駅
復路 奥岳登山口14:25(定刻は14:10、1,000円)ー15:40郡山駅17:05(やまびこ52号、7,010円)ー17:58大宮駅ー渋谷駅
※シャトルバスは要予約 岳温泉観光協会0243-24-2310
郡山駅前にてシャトルバス。
3
郡山駅前にてシャトルバス。
乗客2名、もったいない。
1
乗客2名、もったいない。
定刻どおり奥岳登山口に到着。
2
定刻どおり奥岳登山口に到着。
あだたらエクスプレスで標高1400mへ。
7
あだたらエクスプレスで標高1400mへ。
秋にゴンドラリフトに乗る。
1
秋にゴンドラリフトに乗る。
山麓駅を見下ろす。
1
山麓駅を見下ろす。
山頂駅を出発。
山頂が見える。
眼前にも迫る。
「ほんとの空」が近づく。
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「ほんとの空」が近づく。
仙女平分岐。
豊かな色彩に暫し佇む。
23
豊かな色彩に暫し佇む。
今がピークか。
福島の街並み。
山頂方面渋滞中。
3
山頂方面渋滞中。
鉄山を望む。
山頂は大盛況。
人を入れず写し難し。
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人を入れず写し難し。
それにしてもこの好天とこの眺望。
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それにしてもこの好天とこの眺望。
船明神山の向こうに磐梯山。
5
船明神山の向こうに磐梯山。
和尚山を望む。
昼時の山頂直下の賑わい。
2
昼時の山頂直下の賑わい。
すすきと篭山と福島市街地。
5
すすきと篭山と福島市街地。
峰の辻への道と篭山。
3
峰の辻への道と篭山。
沼の平。
沼尻分岐付近から鉄山を。
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沼尻分岐付近から鉄山を。
鉄山と外輪山北西を望む。
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鉄山と外輪山北西を望む。
矢筈森。
いざ鉄山へ。
鉄山避難小屋。
鉄山山頂。
矢筈森と安達太良山。
4
矢筈森と安達太良山。
くろがね小屋方面を見下ろす。
2
くろがね小屋方面を見下ろす。
峰の辻への分岐。
3
峰の辻への分岐。
峰の辻。くろがね小屋には寄らず尾根を行く。
5
峰の辻。くろがね小屋には寄らず尾根を行く。
樹林帯に入る。雷雨時もここまで来れば。
3
樹林帯に入る。雷雨時もここまで来れば。
鉄山と紅葉の見納め。
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鉄山と紅葉の見納め。
くろがね小屋からの馬車道に合流。
1
くろがね小屋からの馬車道に合流。
馬車道は歩きやすい。
2
馬車道は歩きやすい。
八の字、ここから旧道へ。
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八の字、ここから旧道へ。
登山口が見える。バスに向かって急行中。
2
登山口が見える。バスに向かって急行中。
トクだ値予約した列車を数本早い列車に変更。
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トクだ値予約した列車を数本早い列車に変更。
福島の空よ、また会いましょう。
9
福島の空よ、また会いましょう。

感想

はじめに、御嶽山の噴火により亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに被災された方々にお見舞い申し上げます。登山者として、一市民として、ぶつけようのない憤りを覚えています。


 安達太良山には「ほんとの空」の下、穏やかな時が流れていた。ピークを迎えた紅葉が山々を静かに色づかせ、空の青さを一層引き立てる。前夜、出発前と、幾度かの躊躇を乗り越え、予定どおりの列車に乗車してもなお心の迷いは拭えなかったのに、今こうして見つめていると不思議なほどざわめきは収まりつつある。秋にしては強い日差しが、申し訳なさそうに流れてきた雲にかまわず、午後になってもその色彩を際立たせている。

 大宮から乗ったやまびこ号は空いており、乗車前に購入したコーヒーもうまい。往路の移動と最後の食事に金使え、ふと父の言葉を思い出す。どうしたのだろう、今更思い出さなくとも十分理解してきたはずなのに。
 郡山に着くとシャトルバスはシティホテル前で待機していた。乗客わずかに2名。通常はマイクロバスの運行なのに今日に限って中型バスでの配車指示、天気良く紅葉シーズンなのに乗客が少ない、そう不思議そうに話す運転手の言葉にざわめきが増すのを感じていた。
 ていねいな運転を終えた彼から「行ってらっしゃい」のひとことで見送られ、少しだけ軽くなった心で登山口をあとにする。帰りは17時発のバスを予約しているから7時間弱の時間をかけてゆっくりと歩けるのだが、ゴンドラリフトで一気に標高1400mまで運ばれることを選び、迷わず乗り場の列に並ぶ。
 山頂駅に着くと、徐々に人の多さに気付き始める。かなりペースダウンして進んでいるつもりが、すぐに前方を行く人に追いついてしまう。意に反しながらも追い越しているうちに自然といつものペースに戻ってしまった。山頂や小屋でのんびりすればよい、とりあえずこのまま進もう。ところどころで山々の色彩豊かな表情をカメラに収めているうちに、次第に落ち着いて目の前の光景を見つめられるようになった。
 そして山頂周辺で、朝の新幹線やバスの中が幻に思えるほどの人の多さに驚き、気づくとその喧騒から遠ざかることだけを考えるいつもの自分に戻っていた。そそくさと昼食を取り、鉄山を目指して歩き始める。予想以上に素晴らしい眺望やこれ以上望むべくもない好天に感謝しつつ、足取りを早める。
 ところで2回前の山行からアクエリアス・ハンディパックを愛用しているが、実に良い。ウェストポーチに入り、いちいちザックを下ろすことなく立ち止まらずに水分補給が得られる。ハイドレーションより気軽で衛生的だと思うのだが。
 矢筈森を過ぎると鉄山の存在感が増し、左手の沼の平もより身近になる。風は気持ちよく、稜線の道はその瞬間楽しむことを良しとしてくれた。鉄山でゆっくりと確実に眺望を得たのちは、17時発の前のバス、14時10分発のバスに乗車可能か賭けてみることにした。今から考えると何を急いだのかわからない。くろがね小屋を通らず尾根道を行くルートを選んでも、コースタイム2時間半あまりの行程を1時間半で下らなければならない。
 はるばる福島まで来て急ぐことは無いはずなのに、一度感じたことは変えられない。結局いつも以上にストックを駆使して駆け下りていた。何かに衝き動かされていた。それは馬車道に合流し旧道に入ってからも変わらなかった。少しも疲労を感じず、ひたすら進み続けた。バス発車時刻に登山口に着いた。
 トラブルがあったらしくバスは15分遅れて出発した。お蔭で少しだけ「ほんとの空」に別れを告げることができた。けれどもその車中で電波の通じた画面から得られた情報に愕然とする。予定よりも数本早めた新幹線では進行方向右側窓際の席だった。沈みゆく夕陽を見つめ、西の空に向かい祈った。

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