ニペソツ山〜トムラウシ山〜黒岳縦走
- GPS
- 64:31
- 距離
- 82.4km
- 登り
- 5,176m
- 下り
- 4,517m
コースタイム
- 山行
- 11:33
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 11:45
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:15
- 山行
- 10:57
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:23
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 10:40
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:25
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 10:43
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 11:47
- 山行
- 0:50
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 0:54
天候 | 4/2 晴れのち曇り 4/3 晴れ 4/4 晴れのち高曇り、午後から晴れ 4/5 曇り 4/6 曇りのち雪、夜から雨 4/7 雪 4/8 曇り 4/9 雪 4/10 ガスのち曇りときどき晴れ 4/11 曇りときどき晴れ 携帯が入る場所は限られる。 ラジオの気象通報を活用。久しぶりに天気図を書いた。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下山:高速バス・ノースライナー号 層雲峡⇒幌加温泉口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
例年に比べて雪は少な目 |
その他周辺情報 | 下山後は幌加温泉 |
写真
感想
3/31
敦賀から東苫小牧へのフェリーに乗船。
4/1
東苫小牧港に着。上士幌の道の駅でC0。
4/2
幌加温泉手前のスペースに駐車して、いざ出発。
さすがに荷物が重く、ペースが上がらない。天気は晴れ。登るごとにウぺぺやクマネシリなんかが見える。眼下には広大な原生林。北海道の山に帰って来た、とうれしく思う。
へとへとになって前天狗に到着。思ったより時間がかかってしまったが、二ぺにアタックしてみる。しかし、雪はズボズボ、眼前の二ぺもガスってきたので帰る。
二ぺのアタック時にすれ違ったお兄さんが、この山行で出会った最初で最後の登山者になった。
4/3
起きると快晴。二ぺがおいでよと呼んでいるが、断腸の思いでカット。
天気が崩れる前にヒサゴ沼避難小屋に入りたいのだ。
二ぺのからの下りは急だし長いしズボズボだしで最悪。つくづく山は下りよりも登りの方が楽。
ヌプン源頭は美しいタンネの森。ヌプン沢では水が採れた。
順調にテン場予定地の1488北コルまで来る。ここはカンバが生えていてナイスなテン場なのだが、せっかく時間もあるし、もう少し進める。
1488北コルからの登り(ワンゲルでの通称ハマグリ)は、藪漕ぎのメッカと聞いていたが、今回は真尾根の右側にある程度雪が残っていたため、上部少しだけハイマツを漕ぐだけで登れた。
登り上がった稜線上でC2。順調である。
4/4
あさイチで二ぺの耳に登る。二ぺの耳までの登りは融雪していたが、高山植物帯でほとんどヤブは漕がず。うっすら踏み跡があった。
二ぺの耳からはトムラウシ山や石狩岳が見える。大雪のど真ん中にいる満足感に浸る。
ここから先の稜線には不規則雪庇や雪稜が続く。雪庇は1〜2mだし、雪稜もそんなに細くないが、いかんせん一人なのでビビる。しかも、固かったりズボズボだったり雪質が安定しないのも嫌らしい。ピッケルアイゼンのフル装備で慎重に通り抜ける。
ようやくco1298のコルまで下ると、今度はラッセルに苦しむ。特に沼ノ原への登りは消耗したが、苦労して辿り着いた沼ノ原ではぐるりと360度、大雪の山々に取り囲まれる。沼ノ原でテントを張るのを楽しみにしていたのだが、天気がもつのは明日までということなので、先を急ぐ。
五色ヶ原への登りは急で白く、雪質によっては雪崩が怖い。今回は大丈夫そうなので、できるだけ緩そうなところを選んで登る。壁下の沢では水が採れた。
五色ヶ原に上がったカンバの疎林でC3。沼の原と東大雪が一望できる良いテンバ。
4/5
高曇りの中、五色ヶ原を歩く。ただただ広い雪原で爽快。
予定では明日トムラウシ山にAtする予定だったが、今日中にトムラウシ山にAtすることにして、日本庭園に余分な荷物をデポする。
ロックガーデンの登りは急だが、石が出ていて雪崩は心配ない。
トムラウシの山頂に立つと、遠く高根ヶ原、表大雪まで見える。
山頂は携帯が入るので、天気を調べると、明日から2日間は大荒れだそうだ。ヒサゴ沼避難小屋に入るためにここまで急いできてよかった。
自分のナイス判断に満足しながらヒサゴ沼避難小屋に入ると、なんと小屋内は雪が吹き込み、雪だらけ。しかも融雪して床がびしょびょ。え〜!?
疲れた体に鞭うって除雪し、排水し、雑巾で水を拭きとる。なんとか乾いた床を確保して、C4。
4/6 停滞
停滞。一日中小屋内の雪かきや、読書をして過ごす。夜は恐ろしいほどの雨音。
4/7 停滞
同じく停滞。しかし、携帯はまだしもラジオが通じないのは困った。
4/8
携帯もラジオも入らないので、天気予報は分からない。しかし、2日前の天気予報では今日は回復のはずなので、予報を信じて小屋を出る。
相変わらずガスっているが風はない。しばらく歩いていると、ガスが飛んで視界が出てきた。晴れるとまではいかないが、高曇りでトムラウシ山も見えている。これは白雲小屋まで行けると意気揚々と五色岳まで行き、携帯をチェックする。なんと午後は大気不安定で落雷の恐れがある。白雲小屋まで行く予定だったが、忠別小屋に入る。
明日も天気は良くないらしい。明後日は天気が回復するとの予報で、その後はまたしばらく悪天。残りの食糧から考えて、明後日には高根ヶ原を抜ける必要がある。
4/9 停滞
チャンスがあれば白雲小屋まで入ろうと、パッキングをして午前中ずっと小屋の外を眺めていたが、結局雪は止まず。午後からは諦めて停滞モード。携帯は入らず。ラジオの予報では明日も期待したほどは天気が好転しなさそうである。しかし明日は行かねばならぬ。
4/10
ガスと雪。しかし、回復を期待して小屋を出る。
視界はないが、雪が飛ばされてところどころ夏道が出ている。見失わないように、慎重に夏道を辿る。忠別岳付近では風が強く、とてもまっすぐ歩けない。いつの間にかザックに付けていたマットも飛ばされてしまう。
忠別からの下りで夏道が分からなくなり、いよいよホワイトアウトしてしまう。ヤマレコのGPSで場所を確認しながら進むが、低温のためバッテリーの消耗が激しい。GPSが使えなくなるといよいよ進めなくなるな…と暗澹たる気持ちになる。なんとか進んで平ヶ岳周辺に差し掛かった時、徐々に視界が出てくる。助かった!みるみるガスが晴れ、高根ヶ原が目の前に広がった。
青空の下、高根ヶ原を抜け、白雲小屋へ。明日からの天気を考えて、できれば今日中の下山を目指す。
北海岳周辺は風が強く、消耗する。北海を越えるとついにお鉢。北海岳先のトラバリはアイゼンを履く。さすがに疲れている。石室まで来れば人がいるかと思ったが、人っ子一人いない。ただ、トレースがあるので、なんだか安心する。下山を急ぐが、黒岳山頂付近は風が強く、下りも雪がズボズボで胸まで埋まるようなところもあり、難渋する。力尽きてリフト駅でテントを張る。
夜、帯広警察から連絡がある。幌加温泉にずっと車を駐車していたので、温泉の方が遭難を心配して警察に連絡してくれたそうだ。帯広警察に計画書を出していたので、私にも連絡がきた。温泉にも一声かけておくべきだったと反省。
4/11
スキーコースを歩いて、ロープウェイ駅まで。ロープウェイで下山。
高速バスに乗り、幌加温泉まで。車を回収して、温泉に謝罪に行く。快く謝罪を受け入れていただき、温泉にも入らせてくれた。本当にありがとうございました。
長い縦走だったが、充実した日々だった。
<携帯電話が通じる場所(docomo)>
ニペソツ山周辺
温泉岳周辺の稜線上
二ぺの耳の稜線
五色の壁上
五色岳
化雲岳
トムラウシ山
忠別岳
お鉢〜黒岳ロープウェイ
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