また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 558253
全員に公開
ハイキング
奥秩父

大菩薩峠-熊沢山-大マテイ山 〜懐かしの峠から静かな牛の寝へ〜 A5

2014年12月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:25
距離
16.1km
登り
757m
下り
1,626m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:41
休憩
0:48
合計
5:29
9:02
17
上日川峠
9:19
9:20
34
9:54
10:01
14
10:15
10:16
9
10:25
10:26
11
10:37
10:38
13
10:51
10:52
25
12:07
12:07
9
12:16
12:46
13
12:59
12:59
20
14:31
小菅の湯
上日川峠9:00-9:55大菩薩峠10:00-熊沢山10:15-石丸峠10:25-榧ノ尾山11:15-12:15大ダワ(棚倉)12:45-大マテイ山13:00-13:20山沢入りのヌタ13:25-14:30小菅の湯
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 6:13高尾駅6:14-7:11甲斐大和駅8:10(栄和交通バス、1000円)9:00上日川峠
復路 小菅の湯14:45(西東京バス、980円)15:35奥多摩駅16:23(ホリデー快速おくたま号)
コース状況/
危険箇所等
辿ったコースに急坂がなかったためと、標高1600m超にうっすらと雪が残る程度でアイゼン装着の必要なし。落ち葉が多く一部道の不明瞭な箇所があるが、落ち着いて見極めれば問題ない。棚倉から大マテイ山までは尾根道を行く直登ルートが無駄なくわかりやすい。
上日川峠、昨日の雪が少し残る。
3
上日川峠、昨日の雪が少し残る。
先ずは福ちゃん荘を目指す。
2
先ずは福ちゃん荘を目指す。
福ちゃん荘、懐かしい。あの時のおしるこの美味しさ。
7
福ちゃん荘、懐かしい。あの時のおしるこの美味しさ。
日陰は大分残っている。
3
日陰は大分残っている。
峠はまもなく。
大きな介山荘。
大菩薩峠、晴天無風、ありがとうございます。
19
大菩薩峠、晴天無風、ありがとうございます。
南ア北部。
南ア南部。
南アルプス、オベリスクまで見えそうだ。
15
南アルプス、オベリスクまで見えそうだ。
熊沢山までは意外と急登。
2
熊沢山までは意外と急登。
北面ゆえ雪が残る。
2
北面ゆえ雪が残る。
少し早いけど、メリークリスマスMt.Fuji。
12
少し早いけど、メリークリスマスMt.Fuji。
ここ大菩薩からの富士がやはり一番。
15
ここ大菩薩からの富士がやはり一番。
霧氷と控え目な積雪。
7
霧氷と控え目な積雪。
熊沢山。
石丸峠への下り。
1
石丸峠への下り。
今日は細部まではっきりと見える。
16
今日は細部まではっきりと見える。
2014m小金沢山。
奥多摩の峰々。
石丸峠。
今日は左、牛の寝へ。
5
今日は左、牛の寝へ。
小金沢連嶺。
長峰分岐。
やせ尾根もある。
5
やせ尾根もある。
確かに良い道だ。
4
確かに良い道だ。
登り返しなしでそのまま榧ノ尾山。
3
登り返しなしでそのまま榧ノ尾山。
紅葉の賑わいは既に無く、
2
紅葉の賑わいは既に無く、
初冬の道を行く。
6
初冬の道を行く。
大ダワ(棚倉)に着いた。休憩を取りながらこの後のルートを選ぼう。
1
大ダワ(棚倉)に着いた。休憩を取りながらこの後のルートを選ぼう。
切株の食卓。今日はUCCのあまい香りのブレンド。
12
切株の食卓。今日はUCCのあまい香りのブレンド。
大マテイへは松姫峠方面へ少し登ってから直登ルートで。(標識なし)
3
大マテイへは松姫峠方面へ少し登ってから直登ルートで。(標識なし)
大マテイ山、眺望ないがベンチはある。
8
大マテイ山、眺望ないがベンチはある。
こんな道を下って来てまき道(日向道)へ。
2
こんな道を下って来てまき道(日向道)へ。
山沢入りのヌタ。小菅の湯へ下りる。
3
山沢入りのヌタ。小菅の湯へ下りる。
まき道をいつものペースに戻って下ってゆく。
2
まき道をいつものペースに戻って下ってゆく。
この膨大な落ち葉から紅葉の美しさがうかがい知れる。
3
この膨大な落ち葉から紅葉の美しさがうかがい知れる。
橋が無ければ道を見失うほどの落ち葉。
4
橋が無ければ道を見失うほどの落ち葉。
大ダワからのまき道を合わせる。
2
大ダワからのまき道を合わせる。
この時間でも樹林帯はすでに暗い。
2
この時間でも樹林帯はすでに暗い。
清流とわさび田その1。
3
清流とわさび田その1。
清流とわさび田その2。
3
清流とわさび田その2。
林道出合。
林道といってもこんな感じだから飽きない。
2
林道といってもこんな感じだから飽きない。
今日の光と影。
大ダワからの尾根道が合流、小菅の湯方面へ。
3
大ダワからの尾根道が合流、小菅の湯方面へ。
集落を抜けると小菅の湯。
2
集落を抜けると小菅の湯。
小菅の湯、奥多摩駅行バス停。隣に上野原駅行バス停。
5
小菅の湯、奥多摩駅行バス停。隣に上野原駅行バス停。

感想

 紅葉期の喧騒去った牛の寝を静かに歩きたかった。どうせなら大月市秀麗富嶽十二景の奈良倉山まで足を延ばそうと、今月7日が最終運行となる大菩薩上日川線のバスに乗車することにした。
 前日に降った雪がうっすらと積もる上日川峠を出発し、懐かしい大菩薩峠へ向かう。まだ大菩薩湖も上日川峠へのバス便も無く甲斐大和駅が初鹿野駅だった頃、私は長野に帰省する友と年末、裂石から大菩薩を目指した。大菩薩嶺から峠へ向かう途中で見た富士の美しさ、福ちゃん荘で飲んだおしるこの美味しかったこと、その後忘れることはなかった。
 マイナス10度、風速10m以上のピンポイント予報に脅され、やむなく着てきたダウンジャケットを脱ぎ、峠への緩やかな道を進む。やがて介山荘が見える頃、急に空が広がった。これ以上何を望むべきか。予報に反して快晴無風、南アルプスの雄姿も奥多摩、奥秩父の山々も素晴らしい眺望だ。名残惜しかったが、最も美しい姿の富士に会うべく峠をあとにし熊沢山へ向かう。
 細部まで確認できるほど澄んだ空気を経て目の当たりにする、その均整のとれた姿に息をのむ。おそらく34年前にはまだ小さかったであろう針葉樹と、変わらぬ富士を視界に収め、少し早いけどメリークリスマスMt.富士。
 石丸峠を過ぎまもなく分岐、昨年同時期に歩いた小金沢連嶺への道を分け、牛の寝通りに入る。しばらくは緩やかに下り、やがて静かで快適な平坦の道、確かに良い道だ。しばしば写真を撮るために立ち止まる。併せて意識してゆっくり歩いたためか予定よりも少々遅い通過時間となり、昼食休憩場所を一つ先のポイントにずらした。
 大ダワにてのんびりと昼食を取りながらこの先のコースを選んだ。少しずつ白み始めた青空を眺めながら、これでは奈良倉山から「秀麗富嶽」は見えないかもしれない、この時期には15時までに終えるという誓いも守れないだろう、と言い聞かせ大マテイ山経由の下山ルートを辿る。大ダワから少し東進し、尾根道の無駄なく分かり易い直登ルートを進む。
 眺望の開けない大マテイ山を過ぎ、再びまき道(日向道)に戻る。右下に名前のせいか幽玄に映る松姫湖が見える。ぼんやりと遠き昔の出来事に思いを馳せていると、不意に落ち葉をかき分け大きな音を立てながら近づいてくる物体に気付く。クマではなく、サルの群れが目の前の道を横切って行った。あまりの高速移動にシャッターは間に合わず茫然と見送った。
 山沢入りのヌタ分岐で松姫峠への道を見送り、大マテイ山のまき道を経て小菅村を目指す。敷き詰められた落ち葉じゅうたんが疲れた足に心地よい。いつしか植生は変わり奥多摩らしくなってきた。山沢川のせせらぎとわさび田の清々しさに癒される。そういえば石丸峠以降、マウンテンバイクの2名に抜かされた外、誰にも会っていない。期待どおり静かな山歩きを心から楽しめた。
 いつものペースに戻ったせいか、小菅の湯には1時間ほどで到着した。多くの人の姿に一瞬にして夢から覚まされたような気がした。上野原駅行のバスを50分ほど待つつもりだったが、奥多摩駅行に乗れる時間だった。およそ1時間弱の車中で、もう少しだけ夢を見続けたかった。忙しく飛び回っていた十代最後の年の夢を。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1155人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 関東 [日帰り]
大菩薩峠〜牛ノ寝通り〜小菅
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら