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Yamareco

記録ID: 613059
全員に公開
ハイキング
富士・御坂

釈迦ヶ岳-黒岳 〜御坂の奥から〜 B24

2015年04月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:20
距離
10.3km
登り
1,135m
下り
1,065m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:40
休憩
0:39
合計
6:19
10:23
10:29
32
11:01
11:02
18
11:30
12:00
62
昼食休憩
13:02
13:02
106
14:48
14:49
3
14:52
ゴール地点
すずらんの里入口バス停8:35-10:20釈迦ヶ岳10:30-府駒山11:00-どんべえ峠11:20-11:30(昼食)12:00-13:00黒岳、展望台 13:20 -14:50三つ峠入口バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路 〜6:13高尾駅6:14- 6:51大月駅6:53-7:44河口湖駅7:58(富士急山梨バス630円)8:30すずらんの里BS
復路 三つ峠入口BS 15:32(富士急山梨バス360円)-15:48河口湖駅16:10(中央高速バス1,750円)新宿高速バスターミナル
※富士急各駅が3/14からようやく交通系ICカード対応となったので、大月駅のダッシュや直通切符を買う手間が無くなった。
コース状況/
危険箇所等
道は整備され、道標、踏跡共に心配ありません。黒岳から南へのコースはあまりに急坂ゆえ降雨時、直後は避けた方が良いと思われます。また、その後三ツ峠入口への沢沿いの道は渡渉個所が幾つかあり、増水時はコース変更が望ましいかもしれません。このコース、トイレは河口湖駅を出てから河口湖駅まで有りません。
バス車窓からの富士山、今日は期待が持てる。
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バス車窓からの富士山、今日は期待が持てる。
すずらんの里バス停で降りたのは私一人、乗客もこの時一人。
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すずらんの里バス停で降りたのは私一人、乗客もこの時一人。
作業道をちょっと失礼してショートカット、車道を歩き始める。
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作業道をちょっと失礼してショートカット、車道を歩き始める。
振り返るとまだまだ雪化粧の南アルプス。
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振り返るとまだまだ雪化粧の南アルプス。
のどかな芦川の集落を後にする。
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のどかな芦川の集落を後にする。
車道を歩きながら高度を稼ぎ、身体を温める。
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車道を歩きながら高度を稼ぎ、身体を温める。
釈迦ヶ岳登山口。準備を整える。
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釈迦ヶ岳登山口。準備を整える。
しばらくは車も通れる幅広の道。
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しばらくは車も通れる幅広の道。
登山届ポストのあるここから先が、いよいよ登山道。
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登山届ポストのあるここから先が、いよいよ登山道。
なかなか良い出だしである。
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なかなか良い出だしである。
道は徐々に急勾配に。熊鈴を鳴らすのが惜しい静けさ。
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道は徐々に急勾配に。熊鈴を鳴らすのが惜しい静けさ。
かなりの急登だ。
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かなりの急登だ。
稜線に出る。ここまでは予想どおり。
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稜線に出る。ここまでは予想どおり。
釈迦ヶ岳への岩場始まる。
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釈迦ヶ岳への岩場始まる。
ロープ場あり。岩場の登りは疲れない。
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ロープ場あり。岩場の登りは疲れない。
釈迦ヶ岳山頂。
背景青空ではないが、近い富士に魅せられる。
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背景青空ではないが、近い富士に魅せられる。
御坂山塊西端の山々。
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御坂山塊西端の山々。
甲府盆地の向こうに奥秩父連山。
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甲府盆地の向こうに奥秩父連山。
まだまだ冠雪の南アルプス。
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まだまだ冠雪の南アルプス。
黒岳、その向こうに三ツ峠山。
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黒岳、その向こうに三ツ峠山。
富士を背に鎮座。
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富士を背に鎮座。
急坂を下る。こちらにもロープ場。
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急坂を下る。こちらにもロープ場。
府駒山を過ぎる。
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府駒山を過ぎる。
どんべえ峠手前の分岐。計画2ではここを下ることになっていた。
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どんべえ峠手前の分岐。計画2ではここを下ることになっていた。
車道が見えると、まもなく
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車道が見えると、まもなく
どんべえ峠。立派な車道を横切る。
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どんべえ峠。立派な車道を横切る。
自然の作り上げた芸術作品。
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自然の作り上げた芸術作品。
作品を鑑賞しながら今日もモンダボーのパン。
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作品を鑑賞しながら今日もモンダボーのパン。
上芦川への最後の分岐。ここまで来て下れない。
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上芦川への最後の分岐。ここまで来て下れない。
覚悟はしていたが、この30分の登りは辛い。
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覚悟はしていたが、この30分の登りは辛い。
眺望開けない、御坂の盟主。
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眺望開けない、御坂の盟主。
黒岳展望台からの富士と河口湖。何だか低く見えてしまう。
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黒岳展望台からの富士と河口湖。何だか低く見えてしまう。
展望台から少し下ったポイント。ここの方が良いかな。
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展望台から少し下ったポイント。ここの方が良いかな。
遠く山中湖。
西へ伸びる御坂山塊。
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西へ伸びる御坂山塊。
聞きしに勝る急坂。
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聞きしに勝る急坂。
やせ尾根も通過する。
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やせ尾根も通過する。
河口湖畔と三つ峠入口への分岐。
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河口湖畔と三つ峠入口への分岐。
思いがけず階段、予想外に整備されている。
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思いがけず階段、予想外に整備されている。
板取沢始まる。
今日の光と影(陰)候補のはずだった。
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今日の光と影(陰)候補のはずだった。
いつになく余裕のある下山。沢水を愛でる。
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いつになく余裕のある下山。沢水を愛でる。
振り返れば趣のある景観。
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振り返れば趣のある景観。
最初の渡渉。この後、増水時心配な渡渉が続く。
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最初の渡渉。この後、増水時心配な渡渉が続く。
他でも見られる白テープ、何とかならないだろうか。夕暮れ時はちょっと不気味に映る。
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他でも見られる白テープ、何とかならないだろうか。夕暮れ時はちょっと不気味に映る。
西ノ沢を合わせたのち振り返る。
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西ノ沢を合わせたのち振り返る。
最後の渡渉、思わず飛んでしまった。
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最後の渡渉、思わず飛んでしまった。
もう少し歩きたかったが、無情にも御坂トンネル出入口の騒音に迎えられる。
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もう少し歩きたかったが、無情にも御坂トンネル出入口の騒音に迎えられる。
三つ峠入口バス停に着く。この直前、14時43分発のバスが10分遅れで目前を走り去った。
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三つ峠入口バス停に着く。この直前、14時43分発のバスが10分遅れで目前を走り去った。

感想

 花や星座の名前を覚えようとしていた時期があった。理由は勿論「純粋な下心」。けれども元来、本当に興味のあるものしか覚えられない私にとっては、口説き文句を考える方がはるかに楽だった。今、口説き文句を考えている暇はないが、あらためて花の名前を覚えられるとも思えない。花や木々について詳しく記されている山行記録や日記を目にすると、いつもそれだけで賞賛する。
 10日予報では傘マークに囲まれて日曜のみ晴天だった。水曜あたりから雲行きが少し怪しくなってきたが、1日限りの高気圧が春霞を蹴散らしてくれるよう、期待を高める。珍しく二度寝で20分ロス、ピンチを凌ぎ何とか始発に乗った。富士急の交通系ICカード導入を知らず、直通切符を購入し待ち時間のない乗換に備える。車中で、Holly Cole Trio “I can see clearly now” 、おとなしく聴きながらじっと待つ。「雨はあがった、見渡すばかりの青空♪」
 にも拘らずこの雲の多さはどうしたものか。河口湖駅から見上げる堂々としたその姿に、白き羽衣が纏わりつく。河口湖から、石和温泉から、アプローチにさんざん迷って選んだ芦川農産物直売所行バス。例によってバスの乗客は少ない。乗車後、コース選定にもまだ迷っていた。終着停留所まで乗り、鳥坂峠に向かってから稜線をゆくか、一つ手前で降りて登山口から入山、黒岳まで伸ばすか。
 もう一人の登山者は大石峠で降りた。長いトンネルを抜けてから降車ボタンを押す。結局、終盤の車道歩きを嫌い、後者を選んだ。緩やかな登り坂、幸いすずらんの季節にはまだ早く、車が背後から近づくことも少ない。日差しは強く、ウォーミングアップというよりもヒートアップである。登山口から山頂を目指す。熊鈴を鳴らすのが惜しいほどの静けさだ。
 稜線までの道、後半は急登が続く。前回同様、思うように身体が動かない、息が切れる。何とかたどり着いたとき、すでに体力の半分を消耗している気がした。休む間もなく山頂への登りに取りつく。円錐形の山容から想像できるとおり、急な岩場が連続する。前日の雨で濡れているため足場を慎重に選ぶ。やがて山頂に到着して、その眺望の素晴らしさに感嘆する前に、最後まで迷った縦走コースを選ばずに良かったと心から思った。
 釈迦ヶ岳山頂、360°に広がる眺望の中に、その姿はあった。御坂山塊主稜線に阻まれ全容は望めなくとも、背景が白かろうと、富士山と相見える瞬間は何物にも代え難い。この先は望めなくなるであろう南ア、奥秩父の山々に別れを告げ、円錐形の反対側へ下る。ロープ場は有るが、岩場続きではない。府駒山を経てどんべえ峠に至る。
 峠にはバスで上がってきた団体がいて、その騒々しさに早々に黒岳に向かう。山頂到着は13時近くなると考え、静かに、そして穏やかに休める場所を選び、出発してから初めて腰を下ろした。30分の休憩は十分な回復をもたらしてくれる、期待に反して、それからの行程は辛く長かった。立ち止まり、時折振り返ると、木々の間から釈迦ヶ岳の円錐形が見えた。あの頂より上に立たなければ黒岳には着かない。けれども、大袈裟な表現はしたくないが、情けなくも疲労は極限に達しようとしていた。引きずるように足を一歩ずつ踏み出す。
 黒岳の広い山頂には緩やかな登りを経て到達する。樹林の中で眺望の開けないそこから南へ進むと、ほどなく展望台が現れる。富士山と河口湖を見つめ、これまでの道のりを振り返った。何より久しぶりに登り下りにのみ没頭できたことが嬉しかった。
 聞きしに勝る急坂を転がるように下りる。雨天時や降雨後には全くおすすめできない。湖畔への道を分け、しばらく山腹をまき、板取沢に至る。ここも降雨増水すると渡渉できない個所が有りそうだ。この沢沿いの道では思いがけず情趣を味わうことができた。バスの時刻に合わせてのんびりと下る。もう少し歩いていたい、そう思ったのも束の間、御坂トンネルを出入りする車両の騒音が響いてきた。
 国道に出る直前で、バスが目の前を幻のように横切った。全く意識していなかった、43分の便が10分ほど遅れて通過したのだ。身繕いの時間が必要だ、気を取り直して一息つく。爽やかな一日だった。桜の季節が終わり、緑や赤、色とりどりの草花が競うように山肌を埋め尽くす頃、私は相変わらず空と遠くの山ばかり見つめている。

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コメント

富士山、光と影シリーズ素敵なお写真です!!
kimichin様
おはようございます。

昨日は御心配いただきましてありがとうございました。
お陰様でしもやけはほぼ完治しました。

富士山と光と影シリーズのお写真本当に素敵です。
個人的にはお地蔵様の後ろの富士山が一番お気に入りです。それにしても地元の方でしょうか、手編みの帽子に前掛け、お山に登られて、お地蔵様に着せてさしあげるなんて優しさであふれています。ちょっとほほえんでいらっしゃるようなお地蔵様の後ろに、見守ってくださっている富士山、暖かい気持ちになりました。
それから光と影シリーズ(今日は候補のはずだった)、太陽が木々の間から見えていて、木々の枝の影を強調しているところがいいです。いつも素敵なお写真撮られていらっしゃいますね。

今週末、「てんきとくらす」は今のところ日曜日のみ晴れのようです。
次回の山行もお天気に恵まれますように!!
2015/4/14 8:59
大きな存在と小さくとも心強い存在
reochi19様
おはようございます。
釈迦ヶ岳、富士五湖側からは御坂山地の向こう側に隠れているような存在で、
これまであまり意識していなかったのですが、ここからも富士山が綺麗に見えると知り、
2度の山行を挟んで計画、楽しみにしていました。
御坂山地に阻まれ裾野を望むことはできませんが、そのお蔭で湖畔や無粋な人工物が遮られ、
お地蔵様と富士山だけの素敵な情景に出会えます。
少しだけ岩場が有りますが、ぜひお地蔵様に会いに行かれることをお奨めします。
奥多摩への山行、気をつけて。見渡すかぎりの青空でありますように。
2015/4/15 8:32
プロフィール画像
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