不老山-湯船山-三国峠 〜若葉に包まれ西丹沢から西へ〜 B25
- GPS
- 07:46
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,422m
- 下り
- 691m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 7:35
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 撫岳荘前BS 15:28(中央高速バス、2050円)(渋滞で約2時間延着)新宿高速バスターミナル ※JR御殿場線は交通系ICカード未対応 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備十分、迷う個所はありません。 |
写真
感想
西丹沢のさらに西、不老山から山中湖に至るこのコースは、日の短い時期に計画していた。東行き、西行きどちらが早く下山できるか、可能性のあるアクセスをおよそすべて調べたのに何となく後回しにしていた。何となくその方が良い気がしていた。今回、標高1,000mからスタートできる東行きではなく、最後に富士とカヤトと湖に会える西行きルートを選んだ。正解だった。
来るべき6月、7月の山行に備え、のんびりと歩けない下山時間を設定、高速バスを予約した。新松田で交通系ICカードに未対応の御殿場線に乗り換える。予報どおり天気は良好。珍しく「駅からスタート」、市街地を抜けて登山口を目指す。金時山から富士山五合目に至る富士箱根トレイルなのできっと道や道標は整備されているのだろう。
気温は高く風もないことを想定して、事前調査による岩場や藪漕ぎのないことを信じて、歩き始めから半袖のポロシャツで臨む。無理な課題だが、まとわりつく虫たちになるべく苛立たないようにしよう。そしてなるべく長い登りをイメージして丁寧に登ろう。
歩き始めて間もなく、早くも水分を欲し、虫に狙われる。少しでも油断すると蜘蛛の糸。ストックで振り払い、雨後の湿った落ち葉の上を歩く。かなり心地よくない。ヒルでも落ちてきそうな暗い樹林帯を抜ける。
呼吸が整ってきた。谷から吹き上がる風、鳥たちの囀り、実に心地よし。尾根に出てからはしばらく快速モード。若葉が眩しく爽やかな道、ゆっくり歩かずとも、この時間を十分楽しめる。雲の多すぎる空は見ないふりをしよう。
不老山には予定どおりの時間に着いた。眺望は全くない。それにしても体力等、大分取り戻してきたのではないか。発汗もそれほどではない。今回、スポーツドリンクのハンディパックを凍らせて携行した。実に良い。この冷たさ、水分補給量を減らせられる。
さあ山中湖を目指し、西へ向かおう。幾つかの峠や頭を越えてリズムを掴んで進む。僅かな区間、南に開けた場所を通過する。どうせなら北の方が有難いのだが、贅沢は言うまい。少しだけ強くなった風が程よく冷ましてくれる。サンショウバラの丘(すみません。或る方から名前が違うと教えていただきました。訂正いたします)と表示されている標識の前で、5人の女性グループとすれ違った。ほぼ同世代の方だろうか、先頭を歩く女性から「2輪だけ咲いていました」と教えられた。しかし、私に探せる訳はなく、少しだけ心残りのまま歩き続けた。
湯船山へは何度か騙されながらたどり着く。ここも眺望は無い。甲相国境尾根のように辛抱の時間が続く。計画ではこの辺りで昼食のはずだったが、休むことなく出発。途中、携行食を少し食べたおかげでまだ快調に進める。明神山は標識無くまいてしまった。続く鉄塔廻り、浮かれていると道を失う。とは言っても辺りを見渡せばすぐに標識を見つけられるが。それにしても富士スピードウェイから直接聞こえるモーター音、うるさい。これから富士周辺では天気だけでなくレーススケジュールも押さえたくなるほどだ。
明神峠で20分ほど休憩、何も虫の多いここで休むこともあるまい、少しの後悔を引きずりながら次の峠に向う。車道と平行に道があり良かった。もうしばらくは若葉のトンネルを歩ける。前回の訪問で眺望の無いことはわかっていたから、三国山東側登山口では迷うことなく車道歩きへ。自ら選んだとはいえ、ここへ来ての登り坂はきつい。意外に交通量も多い。
三国峠からもなお車道を下る。下りのせいか、鉄砲木の頭のカヤトが美しく映えているからか、実に快適だ。富士の方角は目の前だが、雲に包まれてやはり見えない。諦めて歩いていると、雲が南へ動き始めた。微かな期待で待つ。一瞬だけ姿を現してくれた。今日も感謝の気持ちを忘れさせない演出に拍手。
パノラマ台から湖に向けて登山道最後の区間、名残を惜しみながら下る。富士周辺の若葉も言葉の要らないほど美しい。今日の主役は間違いなく君たちなのだ。この山行、期待どおり低下していた体力回復の試金石になった。山中湖交流センターきららで顔を洗って、着替えて休憩、バスを待つ。終日爽やかな風とやわらかい日射しを得られたことに感謝し、のんびり青空を見上げていた。まもなく訪れる夏空を思い浮かべながら。
コメント
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kimichin様
おはようございます。
おつかれさまでした。
お天気まあまあでよかったです。雨さえ降らなければ良しです。
富士山、kimichinさんの思いが届いて、雲がぱあーっと切れました。右裾が長い感じもいいですね!!私は富士山というと山頂から裾野まで、考えてみたらちゃんと見たことがありませんでした。
それから、金太郎さんの道標いいですね。kimichinさんのお仲間さんと仲良く遊んでいましたね!!
6月7月本格的な山行御計画されていらっしゃる御様子ですが、くれぐれもお怪我なさらぬよう充分お気をつけください。
次回の山行もお天気に恵まれて楽しいひとときになりますように!!
reochi19様
今年の初めに計画したときには日暮れまでに歩き通す自信がなく、迷ってほかの山に登っていました。まだ不安はあったのですが、前回の安倍奥の縦走ができたことに気をよくしてポジティブに臨みました。途中、相棒が金太郎に叱られたり、虫たちとの格闘もありましたが、それほど苦労なく山中湖に到達できました。
このところ富士山をぎりぎり見ることができ、感謝しています。ぜひ山中湖やまわりを囲む山々から見てください。それ以上近づかず、離れず、丁度良い距離感の美しい姿に会えるはずです。
楽しく、思い出深き山行となりますように。
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