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Yamareco

記録ID: 664356
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ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間

四阿山 〜霧とレンゲツツジ〜 B26

2015年06月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
11:54
距離
15.3km
登り
1,105m
下り
1,124m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

菅平高原ダボスバス停 8:00 - 8:35 菅平牧場登山口 8:45 - 小四阿9:40 - 四阿高原分岐 10:05 - 中四阿 10:35 - 四阿山・根子岳分岐 11:05 - 11:20 四阿山 11:45 - 14:20 菅平牧場登山口 14:40 - 15:10 菅平高原ダボスバス停
天候
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
前夜 新宿高速バスターミナル 23:30(夜行高速バス4,400円)4:52 長野駅
当日往路 長野駅 5:24(信越本線-しなの鉄道770円) 6:05 上田駅 7:05(上田バス500円)7:55 菅平高原ダボスBS
復路 菅平高原ダボスBS 15:45(上田バス500円)16:40 上田駅 (北陸新幹線)〜
※夜行高速バス:独立3列コンセント付は1号車のみで早めの予約が必要、臨時便は同料金でスタンダードタイプです。
※菅平高原バス:7/1から夏期運行、途端に本数が増えます。
コース状況/
危険箇所等
レンゲツツジの群生に見とれながら樹林帯を抜けると、気持ち良く開けた稜線が現れる、はず。手を使う場所は1個所だった、と思う。
その他周辺情報 菅平牧場のソフトクリーム(350円)
菅平プリンスホテルの日帰り温泉(500円)
夜明け間もない長野駅。夜行バスは定刻どおり到着した。
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夜明け間もない長野駅。夜行バスは定刻どおり到着した。
上田駅を出発。雨は予想以上に本降り。
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上田駅を出発。雨は予想以上に本降り。
私一人のために50分間走ってくれたバスに、敬意を払い見送る。
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私一人のために50分間走ってくれたバスに、敬意を払い見送る。
女神が微笑む「菅平高原ダボス」バス停。いつしか雨は止んでいた。
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女神が微笑む「菅平高原ダボス」バス停。いつしか雨は止んでいた。
トイレ、待合所を確認。
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トイレ、待合所を確認。
明治大学私有地を通り、登山口へ。8時2分前ですがご容赦を。
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明治大学私有地を通り、登山口へ。8時2分前ですがご容赦を。
その私有地内の道、趣のある良い道だ。
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その私有地内の道、趣のある良い道だ。
雨上がり、清々しい。
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雨上がり、清々しい。
ゲートの向こうに料金所。
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ゲートの向こうに料金所。
直線道路を緩やかに上る。
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直線道路を緩やかに上る。
駐車場は第一でさえこの台数。
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駐車場は第一でさえこの台数。
登山口。予定どおり右回りで行くか、四阿山に先に行くか。
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登山口。予定どおり右回りで行くか、四阿山に先に行くか。
霧に包まれた登山口を出発。か弱いキャリアゆえ心配だったが、圏内であることを確認、万が一の際にもここでえきねっとを変更できる。
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霧に包まれた登山口を出発。か弱いキャリアゆえ心配だったが、圏内であることを確認、万が一の際にもここでえきねっとを変更できる。
のんびりと草を食む姿が霞む。
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のんびりと草を食む姿が霞む。
久しぶりの牧歌的風景を見て少し嬉しくなる。
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久しぶりの牧歌的風景を見て少し嬉しくなる。
四阿山登山口。ここからしばらくは泥濘の道が続く。
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四阿山登山口。ここからしばらくは泥濘の道が続く。
渡渉ポイント。昨日の雨で増水している。
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渡渉ポイント。昨日の雨で増水している。
爽やかな道をゆっくりと進む。
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爽やかな道をゆっくりと進む。
やがてレンゲツツジの群生が始まる。
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やがてレンゲツツジの群生が始まる。
1週遅かったか、半数が落ちていた。
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1週遅かったか、半数が落ちていた。
白樺ともよく合う。
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白樺ともよく合う。
小四阿を過ぎる。
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小四阿を過ぎる。
日当たりの良いところでは紅色もあるのか。そういえば紅の君、オレンジの君、昔、赤倉のゲレンデでも咲き競っていたなあ。
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日当たりの良いところでは紅色もあるのか。そういえば紅の君、オレンジの君、昔、赤倉のゲレンデでも咲き競っていたなあ。
ここで雨具の装着、GPSの復帰など大いに時間を費やす。
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ここで雨具の装着、GPSの復帰など大いに時間を費やす。
四阿山が近づいてきた。
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四阿山が近づいてきた。
中四阿から根子岳方向を望む。
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中四阿から根子岳方向を望む。
四阿山根子岳分岐。
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四阿山根子岳分岐。
強雨の中、好む情景につい足を止めてしまう。
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強雨の中、好む情景につい足を止めてしまう。
植生を復活させるために設けられた階段状の木道。
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植生を復活させるために設けられた階段状の木道。
真新しい祠に安全を祈願する。
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真新しい祠に安全を祈願する。
四阿山。
山頂到着後、雨が止んだ。この機を逃さずコーヒーの準備。シェリュイのパンも美味い。
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山頂到着後、雨が止んだ。この機を逃さずコーヒーの準備。シェリュイのパンも美味い。
再び降雨。木道を足早に下りる。
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再び降雨。木道を足早に下りる。
中四阿を通過。
雨が止んで久しい。雲も上がりつつある。
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雨が止んで久しい。雲も上がりつつある。
今度こそ上がってくれるだろうか。
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今度こそ上がってくれるだろうか。
根子岳が見える。ソフトクリームタイムとバス発車時間の心配なければ迷わず向えたのに。
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根子岳が見える。ソフトクリームタイムとバス発車時間の心配なければ迷わず向えたのに。
雨後の白樺も、
雨に濡れたレンゲツツジも麗しい。
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雨に濡れたレンゲツツジも麗しい。
今日の主役。そして光と影。
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今日の主役。そして光と影。
苦手なマクロに挑戦。
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苦手なマクロに挑戦。
下りの道、ゆっくりと愛でられる。
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下りの道、ゆっくりと愛でられる。
ただいま。
泥を落とし、いざ。
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泥を落とし、いざ。
今日の目的、牧場ソフト様。
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今日の目的、牧場ソフト様。
残り時間は十分、傘を差し、のんびりと下る。
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残り時間は十分、傘を差し、のんびりと下る。
きまぐれな天候に翻弄された一日だった。待合所で着替え、バスを待つ。
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きまぐれな天候に翻弄された一日だった。待合所で着替え、バスを待つ。
北陸新幹線の車中から南の空を見る。今日、何より望んだ青空がようやく顔を覗かした。
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北陸新幹線の車中から南の空を見る。今日、何より望んだ青空がようやく顔を覗かした。

感想

 この時期、こんどの山行だけでなく、次の、その次の山行まで計画しておく必要があるため、どうしても間近に迫った山行の調査が疎かになってしまう。効率的なアプローチや余裕のある家路を確保しようとするあまり、結果、肝心なコースイメージやルート選択に関して情報不足のまま登り始めることとなる。夏でも冬でもない、オフシーズンの菅平へ日帰り弾丸山行が可能であると判明した段階から、今回のように余裕のない山行は始まった。
 夜行の高速バスでは、隣席に座る人次第で安眠できるかどうか分かれるのだが、独立3列シートではその心配がない。今回初めて乗車したが、予想をはるかに上回って快適な5時間を過ごせた。乗客のほとんどが長野駅下車。5時前、まだ人がまばらのせいか駅舎が大きく感じられる。軽井沢行き始発列車に乗り、上田へ。このまま軽井沢まで行きアウトレットで買い物して帰ろうか、そんな気にさせるほどの雨が降ってきた。上田駅の待合室で雨具の準備をしながら、新幹線ではどうやっても乗れない7時5分発のバスを待つ。予想どおりバスの乗客は私一人、500円で1時間弱の長旅、何だか申し訳なく思えてきた。
 雨は上がり、清々しい森の中を進む。出発遅めの車が追い抜いてゆくが、その数は僅か、こんな日に上信国境の山に登る奴はそうそういない。直線道路、そろそろいいだろう、そう思った頃、登山口が見えた。答えを見出せなかった選択肢に足を止めて悩む。計画どおり右回りで進むか、変更してまずは四阿山へ登るか。のんびり草を食む牛の姿に導かれるように四阿山方向に歩き出したとき、再び雨が降り始めた。今度は止まないだろう。少し先を急ぐ。
 雨のお蔭で登山者ばかりか虫も少ない。右に沢音を聞きながら進む。負けじと小鳥の囀りがこだまする。やがて渡渉ポイント、昨日からの雨でかなり増水していた。レンゲツツジ、前回のシャクナゲ同様1週遅かったか、落胆するも束の間、標高を上げるに連れ、その見事な群生に心を奪われる。今回の記録はオレンジ色で充たされるにちがいない。
 小四阿を過ぎて、ツアーバスの団体に追いついた頃、雨脚が強くなってきた。雨具を装着し、GPS、スマホアプリの誤動作に気付く。防水性能をよいことに普段と変わらぬ操作の結果である。復帰にかなりの時間を費やし、久しぶりに後続に道を譲った。
 雄大な眺望が期待できる稜線を、強雨を凌ぎながら進む。風が無いだけまだましと考えるべきか。中四阿からはペースを速め、根子岳への分岐、階段状の木道を経て、山頂へ。到着して間もなく、図ったかのように雨は止んだ。この機を逃すまいと腰を下ろし、コーヒーの準備に取り掛かる。ほどなく女性二人のパーティが上がってきた。コーヒーとパン、諦めていたからより一層美味い。白一色の緞帳を前にして、ほんの一時このまま晴れて虹を見る幻想に囚われた。
 根子岳を回れるか、バスとソフトクリーム休憩の時間から逆算した。まだ不可能ではない時間だった。急ぎ片づけ、出発の準備をしていると、彼女たちが前を横切った。途端、風が吹き、雨が降り始めた。幸運の女神が去ったかのように。
 俄かに大嫌いなピストンでも良い気がしてきた。山頂をあとにするとまた小康状態に。やがて根子岳分岐に差しかかると、雨は完全に上がり、先刻の団体がのんびり昼食を取っていた。1年で最も昼の長い日を翌日に控え、12時に下山の途に就くこと、ここにきてまだ抵抗はあったが、のんびりとレンゲツツジを見ながら下りるのも悪くない、周回への思いを振り払った。
 中四阿を過ぎても天候は変わらず、前方の雲も上がってきていた。このまま回復するのではないか、少しだけ後悔の念が過ぎる。分岐からは人に会わない。やはり下山の方がゆっくり落ち着いてレンゲツツジを愛でられる。それにしても今まで山に登って花に見とれることなどなかったのに、どうしたことか。
 牧場が近づくと再び雨が降り始めた。今日はつくづく雨の女王に翻弄される。天気には恵まれなかったが四阿山、良い山だった。次に機会があれば冬の眺望良い頃に訪れたい。登山口のトイレ前で、靴やスパッツの泥を落としてからいよいよ売店へ。ソフトクリームを味わいながら不思議な充足感を覚えていた。さきほど「雨の女王」を口ずさんだからか店内では山下達郎の「さよなら夏の日」が流れていた。
 これから始まる夏、この高原は多くの人で賑わうのだろう。バスの本数も増え、7月以降は時間を気にせず楽しめる。ほとんどの自家用車が出発してくれたお蔭で、バス停までの道のりも爽やかで気分がいい。傘を差しながら直線道路をのんびり歩く。出発までの30分、待合所で着替え、炭酸でのどを潤す。1時間の静かなバス旅、1時間の快適な新幹線移動は、きっと今日を含めた1週間の疲れを癒してくれることだろう。
 空は明るくなりつつあった。ふと目の前を赤い車が通り過ぎた。美しい花を見続けたせいだろうか、或いはダボスのバス停で女神像を見たせいか、7月、8月の少し手強い登山を前に、女性らしさを感じた心地よい一日だった。

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コメント

決断って難しいです
kimichin様
こんばんは。

おつかれさまでした。

あいにくのお天気でしたが、四阿山の山頂で、コーヒーブレイクすることができて本当によかったです。私もパン大好き人間なのですが、普段おいしいパンも、お山でいただくとさらにおいしく思います。すごくうれしい気持ちになります。

梅雨の時期は決断することが本当に難しいですよね。
私のような初心者はなおさらです。
「てんきとくらす」とにらめっこしながら、何時までなら大丈夫そうか、エリアはなどと、雨を避けることに奮闘します。(合羽類はちゃんとリュックに入っているのですがなるべくなら使いたくないなあという思いで必死です(笑))
kimichin様はさすがです。その場その場で適宜判断されていらっしゃることはすごいです。私は果たして、すっぱり判断できるかどうか?

くれぐれも、お怪我なさらぬよう充分お気をつけください。
2015/6/23 21:50
初夏の雨は、優しい時間を連れてきてくれました。
reochi19様
 おはようございます。ありがとうございます。
 決断というほどの難しいことではなくて、単にソフトクリームをゆっくり食べたかっただけなのです。根子岳と四阿山の間の尾根を歩いてみたかったのと、余程の場合を除いてピストンは避けようという理由でしたので、雨のせいにして周回を中止しただけです。
 でも、山では何が起きるかわかりませんので、単独行の場合は特に細心の注意が必要ですね。花に気をとられて下り坂、一度足を滑らせました。reochi19様もお一人の時は、十分気をつけて行かれますよう。
 ところで奥多摩の研究、だんだん深くなっていますね。私も奥多摩は大好きなので興味深く拝見しています。
2015/6/24 8:15
プロフィール画像
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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