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Yamareco

記録ID: 715911
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ハイキング
富士・御坂

王岳 〜夏と秋のはざまで〜 B28

2015年09月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:51
距離
7.8km
登り
872m
下り
856m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:45
休憩
0:34
合計
5:19
9:52
55
10:47
10:49
37
11:26
11:27
55
12:22
12:23
42
13:05
13:35
96
15:11
西湖いやしの里
精進バス停 9:55 - 阿難坂 10:45 - 五湖山 11:20 - 横沢ノ頭 12:20-13:00 王岳 13:30 - 15:10 西湖いやしの里根場
天候 雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往路 渋谷駅(マークシティ)6:50 (東名高速バス、1,800円) 8:45 河口湖駅 9:10 (富士急行バス、990円) 9:45精進BS
復路 西湖いやしの里根場BS 15:45 (西湖周遊バス、630円) 16:20 河口湖駅 17:00 (東名高速バス、1,750円) 20:25 池尻大橋BS
コース状況/
危険箇所等
精進湖〜女坂峠(阿難坂)
 急登もなく、歩きやすい道。幾度か沢を渡る。
女坂峠〜王岳
 激しい藪漕ぎ箇所と軽やかな尾根道が交互に現れる。踏み跡は明瞭。鎖の必要ない岩場が2、3箇所。
王岳〜西湖いやしの里
 急坂も有るが、樹林帯の中、木漏れ日による変化を楽しみながら。
精進バス停で下車。悩ましい小雨、レインハットで歩き出す。
3
精進バス停で下車。悩ましい小雨、レインハットで歩き出す。
予報どおり小雨、なのに折畳み傘を持って来なかった。
予報どおり小雨、なのに折畳み傘を持って来なかった。
今日は間近の富士と逢えるだろうか。
今日は間近の富士と逢えるだろうか。
直進、深い森の中へ。
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直進、深い森の中へ。
いつの間にかモスグリーンの季節に移って。
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いつの間にかモスグリーンの季節に移って。
何度か沢を渡る。
何度か沢を渡る。
水量は当然ながら多い。
3
水量は当然ながら多い。
霧に包まれる阿難坂。
6
霧に包まれる阿難坂。
女坂、名の由来は知らなくてよかったかもしれない。
女坂、名の由来は知らなくてよかったかもしれない。
軽やかな尾根道は間もなく怪しくなる。
2
軽やかな尾根道は間もなく怪しくなる。
岩場、現る。
藪漕ぎ始まる。
五湖山、ここは元々展望の無いところ。
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五湖山、ここは元々展望の無いところ。
やせ尾根の藪漕ぎ。足元から目を離せない。
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やせ尾根の藪漕ぎ。足元から目を離せない。
おいおい。
背丈ほどの深き藪。突然クマと遭遇しても、わたしのせいではない。
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背丈ほどの深き藪。突然クマと遭遇しても、わたしのせいではない。
12時、風は止み音も無い。昼食休憩にはあまりに寂しい。
2
12時、風は止み音も無い。昼食休憩にはあまりに寂しい。
一瞬の微かな御影。
4
一瞬の微かな御影。
小ピークを過ぎ、樹間から王岳を望む。
1
小ピークを過ぎ、樹間から王岳を望む。
眺望得られないので雨後のきのこ。
2
眺望得られないので雨後のきのこ。
王岳への急登。
きのこ、その2。
王岳。今日初めて人に会った。4人の明るいパーティ。コーヒーをいただく。
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王岳。今日初めて人に会った。4人の明るいパーティ。コーヒーをいただく。
おっ。慌てて指が入ってしまった。
1
おっ。慌てて指が入ってしまった。
霧よ、もう少しだけ。
6
霧よ、もう少しだけ。
刹那、麗しき姿に立ち尽くす。
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刹那、麗しき姿に立ち尽くす。
西湖への急坂続く。
2
西湖への急坂続く。
秋の気配。
夏の名残。
晩夏の空。
いつもそうだ。下山すると晴れる。
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いつもそうだ。下山すると晴れる。
西湖いやしの里を前に、レインパンツを脱ぎ、着替えて、人々の中へ。
2
西湖いやしの里を前に、レインパンツを脱ぎ、着替えて、人々の中へ。
夏と秋のはざまで。
3
夏と秋のはざまで。
ここのソフトクリーム、極上。最近食べた中で間違いなく一番。
10
ここのソフトクリーム、極上。最近食べた中で間違いなく一番。
ソフト、ここです。
2
ソフト、ここです。
西湖周遊バスを待つ。意外にも充実した5時間だった。
西湖周遊バスを待つ。意外にも充実した5時間だった。

感想

 たまには北関東に行こうと、日光白根山に狙いを定めたのは、2ヶ月前。一日一組、素泊りのみの民宿を、前泊の宿として押さえることができた。よもや未曾有の大雨がもたらされることなど予想もせず。今週は大人しくすべきか。けれども1ヶ月のブランクを5時間程度の歩きで埋めたい。 前日慌ただしく計画をして、冬の候補にとっておいた、富士を間近に見る山、王岳に向かうことにした。
 高速バスで河口湖へ、乗継時間は20分。かなり心配をしたが、定刻どおりの到着。満員御礼の三ツ峠方面天下茶屋行を横目に、3組を乗せた新富士行は静かに出発した。進行左手に望める富士山は厚い雲の中、小雨も降り始めた。
 精進バス停から予定どおりの時間に歩き始めた。折り畳み傘を置いてきたため、雨具を装着するか、レインハットでしばらく行くか大いに迷う。予報では午後から晴れる。山上からのダイナミックな眺望に期待しつつ、冴えない天候の下、樹林帯を進む。急登のない九十九折の道をゆっくり歩く。途中、雨具を装着、あるいはパーカーに着替え、忙しい登りだったが、予定の時間に女坂峠に到着。かなり霧に包まれてきた。
 少しだけ強くなった風が心地よい。軽やかに尾根道を進む。けれどもそれも束の間、行く手に十分水滴を帯びた藪が待ち受ける。抜けては安堵、そしてまた。背丈ほどの藪漕ぎ、熊鈴よ、いつになく頑張れ。やがて風は薙ぎ、静寂の満ちる世界。眺望なくもこの瞬間があれば。
 雨後であることを確実に思い知らされる、滑りやすい急登の道を経て、王岳に至る。南側は刈り払われ、雄大なその姿を望める場所。4人の若いパーティ、今日初めて出会う人たち。昼食の準備をしていると俄かに霧が晴れ、一瞬の対面に心躍らせる。シャッターを数度切る時間ののち、白き幕は閉じられ、フィナーレへ。今日こそ滑らない、そう心に誓い、急坂を下りる。1時間と少しの下山、今日の私には丁度良い。賑やかな「里」にたどり着く直前、慌ただしく身繕いを済ました。
 思いがけず美味いソフトクリームだった。10分発のバスに駆け込まなくてよかった。予想以上に充実した5時間だった。爽やかな風の吹き抜けるその場所で、夏の終わりと秋の訪れを感じていた。

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コメント

雲の合間から富士山が見えてよかったです
kimichin様
こんにちは。

台風の影響であわただしく計画の御変更された御様子で、本当にお疲れ様でした。

背丈程の熊笹の藪漕ぎ、クマさんと遭遇されなくて何よりでした。
私は、石尾根や本仁田山に行く時、人がいないことが多いので、熊鈴をならしながら、「こんにちは。クマさんおじゃましています。よろしくお願いします。」と言いながら歩いています。石尾根で、いつぞや、誰もいないと思って、先の言葉を言いながら歩いていましたら、後ろからトレランの方がいらして、ニコニコされながら、「気持ちはわかる」とおっしゃってくださって、はずかしいやら、でもまあ仕方ないかと思った出来事がありました。前が見えない藪漕ぎは、勇気がいります。

雲の合間から富士山が見えて本当によかったです。
私の家の近くに東海道新幹線が橋の下を通っているところがあります。その橋から富士山が見えるようになりました。春になると見えなくなり、秋になると再び見えるようになります。富士山で季節を感じます。

登山にはいい季節になってきました。
くれぐれも、お身体には充分お気をつけください。
2015/9/15 13:34
優しさをありがとうございます。
reochi19様
 いつも優しいコメントをありがとうございます。
 昨年の大雪の際、山梨へ向かうのを自粛したように、今回も迷いつつも日光行きを
断念しました。天気は良かったようで残念ですが、山は逃げません、またの機会に
とっておきます。
 御坂山塊を歩くときはいつも霧に阻まれ、間近の富士が望めません(麓からは
よく見えたようですが)。それだけに姿の見えたときには嬉しくて目が離せません。
しばらくは富士から遠い場所を歩きますが、冬の足音が聞こえる頃、また素敵な姿を
見に、戻ってきます。
 気をつけて楽しい山行を!
2015/9/15 20:59
プロフィール画像
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