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Yamareco

記録ID: 733765
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ハイキング
八ヶ岳・蓼科

白駒池-天狗岳-渋の湯 〜中秋、夢見心地〜 A12

2015年10月04日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:45
距離
10.8km
登り
906m
下り
1,148m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:53
休憩
0:52
合計
7:45
6:10
6:15
37
6:52
6:55
3
6:58
7:03
61
8:04
8:06
6
8:12
8:12
23
8:35
8:35
57
9:32
9:32
6
9:38
9:40
15
9:55
10:30
35
11:05
11:05
20
11:25
11:25
36
12:01
12:01
45
12:46
12:46
59
13:45
渋御殿湯
白駒池、高見石、中山展望台、東天狗岳:撮影のみ
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
前夜 竹橋22:40発(毎日あるぺん号八ヶ岳線、7,000円)
当日 5:50白駒池入口着(予定6:30頃)
   15:00渋御殿湯発(アルピコバス1,150円)15:55茅野駅着
コース状況/
危険箇所等
印象に残っているのは、天狗岳周辺の岩場、雨後ゆえの泥濘、そして苔むす幽玄なる道。
その他周辺情報 渋御殿湯1,000円(シャンプー、ドライヤー等無し、コーラ無し!)
唐沢鉱泉700円(入浴していないので比較はできないが、、)
最後列からの景色。早期申込みの恩恵か。ゆっくり眠れそうだ。
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最後列からの景色。早期申込みの恩恵か。ゆっくり眠れそうだ。
早朝の白駒池入口。駐車場は既に満車、紅葉はピークを過ぎていても。トイレ、50円の価値あった。
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早朝の白駒池入口。駐車場は既に満車、紅葉はピークを過ぎていても。トイレ、50円の価値あった。
もう少し早ければ日の出直後の絵が撮れたのに。
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もう少し早ければ日の出直後の絵が撮れたのに。
でも始まりには十分な景(ひかり)。
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でも始まりには十分な景(ひかり)。
写真家たちの間から抜け出し瞬間的に撮る。難しい。
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写真家たちの間から抜け出し瞬間的に撮る。難しい。
スマホで撮ってるの、私だけだった。
スマホで撮ってるの、私だけだった。
少しだけ喧騒から離れ、少しだけ落ち着く。スマホのフルHDモードに気づき切替え。
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少しだけ喧騒から離れ、少しだけ落ち着く。スマホのフルHDモードに気づき切替え。
ピークを過ぎようとこの美しさの前では容易に動けない。
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ピークを過ぎようとこの美しさの前では容易に動けない。
妖しいほどのあでやかさよりも、光に映える淡き色彩を。
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妖しいほどのあでやかさよりも、光に映える淡き色彩を。
澄み渡る。佇む。
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澄み渡る。佇む。
にゅうへの道を分け、まずは高見石を目指す。
にゅうへの道を分け、まずは高見石を目指す。
北八ヶ岳らしさ漂う道を進む。
2
北八ヶ岳らしさ漂う道を進む。
高見石小屋、宿泊客、出発の時。
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高見石小屋、宿泊客、出発の時。
コケ丸くん。君に会うために、にゅうコースではなくこちらのコースを採ったのだよ。
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コケ丸くん。君に会うために、にゅうコースではなくこちらのコースを採ったのだよ。
高見石から白駒池を望む。
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高見石から白駒池を望む。
北横岳方面。空が青い。
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北横岳方面。空が青い。
高見石から高見石小屋へ。
高見石から高見石小屋へ。
今日は訳あってコースタイムよりやや早い程度で。休まず、発汗せず。
今日は訳あってコースタイムよりやや早い程度で。休まず、発汗せず。
中山展望台。景色に見とれている場合ではない。振り返り危うく石になるところだった。
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中山展望台。景色に見とれている場合ではない。振り返り危うく石になるところだった。
女神の山、なぜか遠くに見える。
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女神の山、なぜか遠くに見える。
丸山の存在感。
穏やかな稲子岳南壁。
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穏やかな稲子岳南壁。
東天狗現る。
東天狗東斜面の向こうに硫黄岳。
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東天狗東斜面の向こうに硫黄岳。
天狗岳双耳峰。左の東天狗岳が「にゅう」なのだろうか。(違います!)
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天狗岳双耳峰。左の東天狗岳が「にゅう」なのだろうか。(違います!)
天狗の鼻、のあたり。
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天狗の鼻、のあたり。
中山峠。こんどは黒百合に惹かれそうになった。
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中山峠。こんどは黒百合に惹かれそうになった。
中山の縞枯を振り返る。
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中山の縞枯を振り返る。
荒々しき稲子岳東壁。
4
荒々しき稲子岳東壁。
こちらのコース、岩の急坂多い。
2
こちらのコース、岩の急坂多い。
スリバチ池、天狗の奥庭、黒百合平、その向こうに蓼科山。
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スリバチ池、天狗の奥庭、黒百合平、その向こうに蓼科山。
西天狗が見えてきた。
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西天狗が見えてきた。
黒百合平、中山、稲子岳、遠くに浅間山浮かぶ。
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黒百合平、中山、稲子岳、遠くに浅間山浮かぶ。
東天狗岳。優美な蓼科山。
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東天狗岳。優美な蓼科山。
東から望む西。
南八ヶ岳の雄々しき姿。
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南八ヶ岳の雄々しき姿。
鞍部から東を振り返る。
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鞍部から東を振り返る。
なぜか歌声の響く西天狗に到達。多くの人で賑わう。
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なぜか歌声の響く西天狗に到達。多くの人で賑わう。
コケ丸はレッドの君に似合うかな。
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コケ丸はレッドの君に似合うかな。
コーヒータイム。風除け足元設置のため俯瞰。
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コーヒータイム。風除け足元設置のため俯瞰。
西から東を望む。
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西から東を望む。
西へ。蓼科高原の麓へ。
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西へ。蓼科高原の麓へ。
南八つと根石岳西壁。
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南八つと根石岳西壁。
まだ10時台、続々と上がって来る。
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まだ10時台、続々と上がって来る。
見上げれば結構急な斜面だった。
見上げれば結構急な斜面だった。
第二展望台。中信の乾いた風が心地よい。
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第二展望台。中信の乾いた風が心地よい。
第一展望台。唐沢鉱泉から上がってくると眺望が開ける瞬間だが、下山する者にとっては八ヶ岳に別れを告げる瞬間。
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第一展望台。唐沢鉱泉から上がってくると眺望が開ける瞬間だが、下山する者にとっては八ヶ岳に別れを告げる瞬間。
女神、蓼科山、次なる機会に。
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女神、蓼科山、次なる機会に。
樹林帯を下る。慌てず踏みしめながらゆっくりと。
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樹林帯を下る。慌てず踏みしめながらゆっくりと。
唐沢分岐。ここから唐沢鉱泉までの道、趣あるが少し長い。
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唐沢分岐。ここから唐沢鉱泉までの道、趣あるが少し長い。
あ、あれは。
こ、これは!
コケ丸と一緒のせいか、頻繁に呼ばれる。
3
コケ丸と一緒のせいか、頻繁に呼ばれる。
静かな苔むす道を行く。
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静かな苔むす道を行く。
覗いている時間ないのだ。少し怖いし。
2
覗いている時間ないのだ。少し怖いし。
唐沢の源を渡る。
唐沢の源を渡る。
唐沢鉱泉。とにかく人が多かった。下りに時間を費やしたこともあり、通過。
唐沢鉱泉。とにかく人が多かった。下りに時間を費やしたこともあり、通過。
ここに来ての登り返しは堪える。緩やかな坂道をゆっくり登る。
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ここに来ての登り返しは堪える。緩やかな坂道をゆっくり登る。
登り返した。十字路でひと息つく。
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登り返した。十字路でひと息つく。
木漏れ日の中を。唐沢鉱泉と渋御殿湯の道、思いがけず良い。
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木漏れ日の中を。唐沢鉱泉と渋御殿湯の道、思いがけず良い。
そろそろお別れだ。
2
そろそろお別れだ。
コケ丸の視点まで下げてみる。
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コケ丸の視点まで下げてみる。
奥蓼科渋御殿湯。34年ぶりだが、あまり変わりない気がする。外観も中身も。
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奥蓼科渋御殿湯。34年ぶりだが、あまり変わりない気がする。外観も中身も。

感想

 続けて女性に人気のある山に向かうこと自体、私にとってある意味冒険に違いないのに、気づけば夜行バスの予約をしていた。例によって竹橋を午後10時40分に出発、席はなんと最後列、隣もいない。こんな贅沢をしていると、この先予期せぬ出来事が起きるかもしれない。そんな不安と期待を懐きつついつしか深い眠りに入っていた。
 ここ数日小さな、けれども片時も忘れられない不安を感じていた。山や仕事で、少し酷使し過ぎたかもしれない。恐る恐る早朝の白駒池入口に降り立つ。急な温度変化によって、予想どおり身体の一部に微かな違和感を覚えた。今日はゆっくり、なるべく負担をかけないように歩こう。そう誓って白駒池に向かう。
 駐車場が満車のはずだ。岸辺には、高い性能を持っていそうなカメラと、それを巧みに操る写真家で満ち溢れていた。隙間を探し、スマートフォンのカメラで瞬間的に撮る。そんなことを繰り返しながら白駒荘前にたどり着いた。写真でしか見ることのなかった美しき水辺をしっかりと記憶に留め、次なる目的地を目指す。
 高見石小屋前では、朝食後のんびりと出発するパーティが別れを惜しんでいた。高見石に登って、紅葉のピークを過ぎた池を上空から望む。遠く雲海の彼方に浅間山。数分の滞在ののち小屋に戻り、丸く緑色の形をした物体を手にする。「コケ丸」くん、可愛らしいあなたに会うために「にゅう」への道を分け高見石経由のコースを選んだのだよ。会えて良かった。
 北八ヶ岳らしい道をゆっくりと登って行く。確かに女性の比率が高い。その、女性の一人に道を譲った。それから間もなく別の女性に道を譲ってもらった。歌を口ずさんでいた。中山展望台に到達し何枚か写していると、撮りましょうか、の声。振り返ると顔のほとんどを白い布で覆っている、先ほどの人が立っていた。目の周りのみ現れているせいか、その力を一層際立たせていた。戸惑っているうちに再び口ずさみながら遠ざかってゆく。不思議な時間が流れた。歩くこと以外で負担をかけないはずだったのに動悸いや鼓動を感じていた。
 風は心地よく、いつしか私も最近お気に入りの歌を声に出しそうになった。ほどなく目指す天狗岳双耳峰が視界に入り、それは、ほどよく青い空に映える。峠を通過し、稲子岳の岩壁を左手に、天狗の奥庭、黒百合平を右手に望めば、やがて岩場が始まる。岩場は、東天狗岳まで予想以上に続いた。多くの人が休む山頂を後にして西の頂を目指す。南八ヶ岳の姿を目の当たりにしてますます気分が良い。
 なぜかその頂から歌声が聞こえる。登りきると、一人の男性が空に向かって気持ち良さ気に歌っていた。どうも今日は歌と女性に縁があるが、それはともかく、今日初めて腰を下ろし、南八つを見ながら上手にできたコーヒーを味わう。瞬く間に至福のときは過ぎる。
 いきなり急な岩場に迎えられ、これからかけがえのないひとときを過ごす人々と行き交いながら西へと向かう。ほどなく第一展望台。雄々しき八ヶ岳に別れを告げて樹林帯へ。苔の名前も鑑賞の仕方も全くわからないが、乾いた蓼科の空気と深い緑のお蔭で清々しく快い下りを満喫できた。先刻の喧騒が嘘のように静かな時間が流れる。苔の素晴らしさが少しだけわかりかけた頃、再び喧騒が訪れた。唐沢鉱泉を逃げるように通過して、渋御殿湯への道を歩む。やがて尾根上まで登り返したのちは、最後の下り。この道、歩く人の少ないことが信じられないほど素晴らしい。名残惜しくも、コケ丸と共に侘び寂びの世界を離れた。そしてふと、強い力を感じたあの瞳を思い出した。

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コメント

青色、赤色、黄色、緑色とコケ丸くん
kimichin様
こんにちは。
おつかれさまでした。

季節はもうしっかり秋ですね。
水面と紅葉を照らす太陽の光、元気が出ます!!

空の青さと雲とお山の写真、見ているだけで気持ちがいいです。

そして新たに加わった相棒?コケ丸くん!!(カワイイです。)
コケ丸くんと一緒に、苔道を楽しく堪能された御様子、お写真から伝わってきました。
kimichinさんニコニコされながら歩かれていたのではないでしょうか?
苔ってなかなか奧が深そうで趣があるなあと思いました。

次回も、楽しい山行になりますように!!
2015/10/7 13:10
コケ丸くん、かわいいと思うのですが、家の「三姉妹」の反応は微妙でした。
reochi19様
 楽しかった。今回の山行は夢見心地でしたよ。体調も取り戻せたし。
 こういうのんびりした登山を、3回に1度程度織り交ぜたら良いのですね。
 人の少なそうな道を選ぶ習性は変わらず、逆をとるための工夫も忘れませんが。
 冬はオラフ、秋はコケ丸、春の相棒も見つけるようにします。
 
 もうすぐ雪便りが届く頃になりました。ゲレンデと山と、また忙しくなりますね。
 気をつけて、楽しい休日となりますよう。
2015/10/7 20:41
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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