半月山 〜碧 終章〜 A15
- GPS
- 05:18
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 791m
- 下り
- 804m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
中禅寺温泉バス停発 14:50、日光駅着 15:27、、、東武日光駅発 16:39 (日光8号、えきねっとトクだ値で40%off、2,400円) 新宿駅着18:36 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今日はアイゼンを装着する場面はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉:日光駅前の「日光ステーションホテルクラシック」の「駅前スパ」700円、ゆとりある湯船でゆっくり解凍されました。 |
写真
感想
歓迎できない低気圧の訪れ前、天候はすこぶる良い。直通電車で北千住へ、さらに直通快速で東武日光へ。乗客は予想よりも多く、ゴルフバッグ、バックパック、スノーボード、各々大切に携えている。終着駅到着後、早足でバス乗り場へ。杞憂だった。登山者は、雲竜渓谷へ向かうタクシーに乗車した。
中禅寺温泉は日曜の午前9時すぎとは思えぬほど静まり返っていた。誰もいない湖畔の道を歩く。湖のさざ波と美しい碧さが出迎えてくれた。清々しさを感じ、いつものペースで車道を進む。登山口には30分以上早く着けるはずだった。前方のゲートが視界に入る。連想を繰り返した末に、或る自問自答を始めていたときだった。何もためらわずに脇に回って通過する。
緩やかに登りつつ、右手の白根三山との高度差がほんの僅か縮まったと感じたとき、ようやく我に帰った。急ぎ引き返し、駐車場から湖畔の道に復帰する。このおよそ20分のロスと、湖の美しさに見とれた時間により、狸窪の登山口には予定時間に到着した。
北面にも拘らず雪は僅か、湯元スキー場の積雪状態を睨んできたゆえ、おおよその見当はついていたが、アイゼンがお守りになることを確信した。無風、マイナス5から10度程度、良好なコンディションで半月峠に到達、陽の光を目の当たりにする。峠からは急登を経て展望台へ。
中禅寺湖、男体山、戦場ヶ原、白根山、西に目を向ければ遠く皇海山。貸切でゆっくりと昼食をとった。峠からの僅かな間に青空は薄れ、高層に雲が広がりつつあった。風も出始めた。2杯目のコーヒーを諦め、気持ちの良い稜線歩きに出発する。
半月山は木々に囲まれ眺望はない。そのまま中禅寺駐車場まで降下する。車道閉鎖のため道路にも駐車場にも当然車の姿はない。中禅寺湖の碧に別れを告げ、再び登山道へ入る。狸山も眺望は無く、同様に通過、車道を横断して茶ノ木平への登り返しにかかる。
予想以上にのびやかな丘陵だった。恐らく積雪があれば自由自在に散策したくなることだろう。木々に囲まれ、風も無く、静寂のみが占める空間、名残惜しくも僅かな滞在で後にする。十分余力のある下り、久しぶりに快い速度で進めた。一本早いバスに乗れる時間だった。
第一いろは坂。やはり下りの方が揺れ、スマホなどに見入り油断すると酔ってしまう。「あさきゆめみし」あたりで怪しくなったが、俄かに到着後の企てが脳裏を過ぎり、持ち直すことができた。日光駅に着き、駅前のホテルに入る。発車時間までまだ1時間あった。貸切とまではゆかなかったが、ゆとりある空間で、珍しくゆっくりと浸かった。
そして待ちに待った極上のひととき。駅前から少し離れた土産物屋で生ゆばを買い、駅舎内で美味しいコーヒーを求め乗車する。ゆとりある座席間隔と深いリクライニングのお蔭で、瞬く間にそのひとときが訪れる。碧を追い求め、碧に拘った一年だった。55回目の日を前に、又この地で力を与えられた、そんな気がした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
kimichin2様
おはようございます。
お天気も大丈夫だったようで本当によかったです。
湖をとりかこむお山の立体感がなんとも不思議な感じがしました。
うまく表現できませんが、「岳人」2月号に紹介されていた吉田初三郎氏の描くジオラマのような、くっきりとした立体感が印象的でした。
それから、湖の透明度が、鏡になって、映し出すお山を引き立てていました。
今回もゆったりとした山行、私も楽しんで拝見させていただきました。
雪山シーズンに入りましたが、くれぐれもお怪我なさらぬよう充分お気をつけください。
reochi19様
今回の山行は、周到な準備や予習をせず、ただ湖の碧さと日光号の快適さを
味わえればそれでよし、という気楽な考えで実行しました。天候も行程消化も
予定外の行動も、十分に満足ゆくものとなりました。
年末の日帰り3連続の厳しさを比べると、楽々で印象的な山行にならないかも
しれない、と心配していましたが、こうして記録をつけると、この1年の(私の
場合、1月下旬が「決算」なもので)締めくくりに相応しいと感じています。
reochi19様、積雪叶ったゲレンデで、積雪無い山で、無理せず楽しまれますよう!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する