口ノ深谷リベンジ 水没GoPro奇跡の生還
- GPS
- 05:01
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 995m
- 下り
- 980m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
滝の巻きは概ね簡単だが、直登にトライするならミスると危険なものはいくつかある |
写真
感想
↑最初の廊下滝
↑GoPro奇跡の生還
前回
(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4239291.html)
ラバーソールで挑んでグリップが無さすぎて途中でエスケープの憂き目にあった口ノ深谷にフェルトソールでリベンジ。
最初の小滝登りの時点でグリップの違いを実感。まあフェルトでもこの界隈は滑るは滑るのだがラバーよりは1000倍マシだった。足元の不安を解消したところで前回尾根まで大高巻きさせられた廊下の7m滝に突撃。廊下の奥まで進んでから側壁を登る。ホールドはそれなりにあるのだが信用できる木の根っこや灌木は皆無、岩と向き合って乗り越えざるをえない。落ちるとヤバそうなので慎重にホールドを一つ一つ検討しつつ進む。動画を撮っていたのだが時間は5分、たったの5分だがとても濃密な5分だった。
そっから13m滝までは前回も歩いたので巻きで進む。13m滝も前回より水量が少なくサクッと越す。その上は未知のゾーンとなるが、しばらくはゴーロ小滝歩きが続く。小滝は積極的に直登していくが、CS滝はちと難しそうなので巻き。その上はシャワーしたり巻いたりで適当に進んでいく。
奥まったとこの8m、端正で上にナメを持つ10mと巻きの滝が続いたところで見どころの洞窟が出現。全身ずぶぬれになりながら洞窟出口の狭い空間から出ようとするも、自分ひとりなら出れそうだがザックが引っかかって出られない。先にザックだけ洞窟から押し上げて単身で脱出することにしたが……ザックを押し上げようと立ち上がったときにヘルメットを頭上の岩壁にぶつけ、その衝撃でヘルメットに取りつけていたGoProが脱落していったではないか。圧倒的水の音でGoProが転落する音も聞こえず、暗い洞窟の中GoProがどこらへんに落ちたかも確認できず、ついにLOSTしてしまったか……と覚悟した。
とりあえずザックを出して自分は戻る。洞窟の中は薄暗くて見えにくいが、ザックを下ろした狭い空間にはないみたいでやはり一番下の水流まで落っこちたらしい。幸いなのがこの洞窟の水深が結構あさかったこと。深くても膝上くらいで、これなら頑張れば水底を手探りはできそう。かくて比良の冷水を背中に受けながら探すこと数分、天然の石としてはずいぶん角ばった何かが手に触れる。拾い上げたそれは紛れもなく今まで幾多の山を共にした相棒のGoProだった(しかも故障もしておらず録画も継続されていた)。人の気配の稀な比良の洞窟に、7万円相当の小石拾いを成し遂げたずぶぬれの男の歓声が響いた……
洞窟の上で確認するとヘルメット側のマウントが破損してしまったらしく、固定できなくなっていたので動画は封印して進む。やがて最大の滝が出現、右岸のバンドからたやすく巻ける……かと思いきや、バンドが導く先は中腹のヌメヌメナメ滝ゾーンであり左岸の岩壁をもう一登り。ここもホールドは豊富だったが落ちると高エネルギー外傷間違いなしの緊張感のある登りだった(動画撮りたかったな……)。
その上はいよいよ源流部という雰囲気、すっかり平らになった流れをキツツキだかゲラだかのココココ……という木をつつく音を聞きながら進む。そのうち登山道と交差し、今回の沢登りも終了となった。
少し登ってワサビ峠、今回は時間も遅いので(寝坊したからだろ)、武奈ヶ岳はパスして下山することとする。御殿山で武奈ヶ岳に別れを告げ、そこからは西南稜高速下山(夏道の泥濘はどうにかならんのかなあ)。林道から下山してくる人も多く、中にはザイルとメットを持った人もいて、いよいよ山登りシーズン本格到来だなあなどと思いながらセローに跨って大阪への帰路へ就いたのであった。
☆口ノ深谷リベンジは成功。直登を試みるとなかなかに厳しいところもあるが全体としては険しすぎず楽しい谷だったと思う。
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